※2022年1月撮影

トップ画像は、小湊鉄道上総鶴舞駅の西100mと少し、国道297号線から南に小湊鉄道線を渡る池和田踏切から見た上総鶴舞駅。

2022年(令和4年)1月に行った千葉木造駅舎撮影の旅3日間で撮った約1500枚の写真の中で個人的に最も好きなカットです。2022年(令和4年)1月6日午前10時30頃撮影。

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踏切からコンパクト・デジタルカメラの広角側で撮るとこんな按配です。左が国道。右奥に開業から昭和17年まで使用されていた小湊鉄道の旧鶴舞発電所があります。非電化の小湊鉄道ですから駅舎の電灯用でした。沿線町村にも電力を供給していました。残念ながら発電所は建物の陰で見えません。

※2022年1月撮影

トップ画像も望遠レンズですが、さらに望遠側で撮った1枚。木造駅舎の寄棟瓦屋根がよく分かります。

※2022年1月撮影

上総鶴舞駅の駅前広場に来ました。

※2022年1月撮影

1925年(大正14年)小湊鉄道が五井駅から里見駅まで開業した第一期に建造された駅舎なので里見駅、高滝駅の駅舎と共通のデザインです。

※2022年1月撮影

1889年(明治22年)の町村制施行で鶴舞藩6万石の藩庁所在地鶴舞を中心に鶴舞村が発足。1891年(明治24年)町制施行で鶴舞町になります。鶴舞駅が開業した時は、鶴舞町駅でした。1954年(昭和29年)近隣の町村と合併し南総町になって鶴舞町は消滅。それを受けて1958年(昭和33年)現在の上総鶴舞駅に改称されました。

現在は無人駅です。小湊鉄道の路線バス停留所、行き先は茂原駅でした。

※2022年1月撮影

駅舎前に登録有形文化財の案内があります。

※2022年1月撮影

駅前広場北西から。お昼前でしたが、人の姿はありません。国道を通過するクルマの音が時折しますが、とても静かです。

※2022年1月撮影

駅前広場の左奥、南東側に黒い建物があります。

※2022年1月撮影

2018年(平成30年)に作られた新しいトイレでしょうか。小湊鉄道さんの広報には、建築家藤本壮介氏設計と書かれています。

※2022年1月撮影

かなり斬新なデザインで男子小用の使い方が筆者には分かりませんでした。

※2022年1月撮影

駅前広場から駅舎正面。

※2022年1月撮影

駅舎正面。コンパクトで端正。

※2022年1月撮影

駅舎出入口。改札に木製のラッチが残っています。窓口カウンターもそのままでした。

※2022年1月撮影

※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が気に入った駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)