在来線駅の上層部に複合ビル建設 JR九州が「博多駅空中都市プロジェクト」を始動 2028年末完成目指す

2022.03.24

博多駅エリアの新しいシンボル「博多駅空中都市プロジェクト」の鳥瞰図=イメージ=(画像:JR九州)

列車が走るのは地上。だが鉄道会社の目は上空にも向いているようだ。

JR九州は2023年度から、鹿児島線博多駅の在来線上層部に複合ビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」に着手する。博多駅の活力やにぎわいを、駅周辺エリアに広げる地域連携の街づくり。複合ビルは商業施設やオフィス、高級ホテルで構成し、6年後の2028年末の完成をめざす。

博多駅は高架上を線路が走り、東側に山陽・九州新幹線(JR西日本の博多南線も)、西側に在来線が走る。地元の福岡市は、九州の玄関口として駅周辺を先進的なビル街に生まれ変わらせる「博多コネクティッド」を構想。JR九州も博多駅上空への〝新しい都市づくり〟をねらいに、新規プロジェクトに乗り出す。

JR九州は当初、2019年に「博多駅空中都市構想」として計画発表したが、新型コロナによる環境変化を受けて一部修正。福岡市は「博多コネクティッド」で、容積率拡大など規制緩和を打ち出しており、複合ビルも適用を受ける方針だ。JR九州はコロナ禍で大きな影響を受けるが、空中都市プロジェクトで事業多角化を加速させる。

プロジェクトで建設するビルは、博多駅南側(竹下側)の在来線上空に建設。地上12階、地下1階建てで、延べ床面積約5万平方メートル。1階は商業施設、2階は線路、3階以上にオフィス、ホテルが入る。

1階部分は線路下の盛土を取り除き、商業空間や駅の東西を結ぶ連絡通路を整備。ホテルは外資系ブランドをテナントとして誘致し、ゆとりある客室で福岡を代表するホテルとする。ビル高さは60メートル程度。JR九州の総投資額は数百億円規模になる見通し。

街路との一体化で街のにぎわいを演出する空中都市プロジェクトの低層部=イメージ=(画像:JR九州)

記事:上里夏生


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