「滋賀県は、琵琶湖を中心とする自然豊かなフィールドがあって、その恵みから生まれる米をはじめ、多彩な農産物がとれて、それを琵琶湖を介して舟運で京へ運ぶという流通システムが鉄道がない時代から形成されていった」

―――そう語るのは、滋賀県 三日月大造 知事。

その右でいっしょに国友鉄砲を持つのは、『塞王の楯』(集英社)で2022年直木賞を受賞した 滋賀県在住 今村翔吾さん。

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三日月大造 知事と今村翔吾さんは4月29日、東京・日本橋の滋賀県アンテナショップ「ここ滋賀」のリニューアルオープン初日に登壇。“滋賀愛”を語るトークショーを展開した。

JR西日本出身の鉄道好き知事「湖と空の青がつながる地へぜひ見に来て」

滋賀県 三日月大造 知事は、大津市内の小学校・中学校、滋賀県立膳所高校、一橋大学を卒業。

JR西日本に新卒入社し、松下政経塾を経て、衆議院議員として政界入り。国土交通大臣政務官・国土交通副大臣を歴任し、地元・滋賀県の知事に。

公式プロフィールには鉄道も趣味と記されている三日月大造 知事は、トークショーの冒頭、滋賀県の魅力についてこう語る。

「滋賀県は東西南北、それぞれにみえ方も映り方も違います。春夏秋冬、朝昼夕夜も違う」

「だから、おそらく松尾芭蕉は滋賀の句を最も多く残したんじゃないかと思っています。松尾芭蕉のお墓はいまも滋賀県大津市の義仲寺にあります」

「そして今村さんが『塞王の楯』(集英社)でつづられている近江の地を、『空と海がつながった青い国』というような表現をされていて、湖と空の青がつながっている地―――そんな滋賀の姿をぜひ見に来てほしい」

大津在住直木賞作家は「琵琶湖をぐるっと一周まわってほしい」

滋賀県大津市在住で、大津市を「終の棲家に」と公言している直木賞作家 今村翔吾さんは、「まずは、琵琶湖をぐるっと一周まわってもらいたいですね。サイクリングでもクルマでも電車でもいいと思います」という。

「なぜかというと、滋賀県ほど東西南北で景色・風景のみえ方が違う地はめずらしいと思っています」

今村翔吾さん「近江塩津や海津のあたりもおすすめ」

(写真:T3K / PIXTA)

また今村翔吾さんは、「あえて『ここをぜひ訪れて』と言うのであれば」と前置きして、滋賀県のおすすめスポットをこう教えてくれた。

「近江塩津や海津のあたりをおすすめしますね。ぼくは海津大崎の桜が好きです」。北陸線と湖西線が分岐・合流する近江塩津駅は、滋賀県の最北端駅。

この近江塩津駅は、湖西線が終点なのに日中の湖西線直通 新快速は、北陸線 敦賀まで直通。北陸線 米原経由の新快速は、ここ近江塩津駅で折り返すという、鉄道好きには注目ポイントがいろいろある駅。

「あとはびわ湖バレイ・びわ湖テラスなんかはインスタ映えするっていうことで若い人たちも行くスポットです。歴史作家としては寺社や城跡などが点在しているところも、滋賀の魅力ですね」(今村翔吾さん)

知事「『塞王の楯』を、ここ滋賀を舞台にして映画化も」

―――このあと、今村さんのように滋賀県に移住する人たちが感じた滋賀の魅力や、人のあたたかみ、歴史の奥深さについても熱く語りあった2人。

滋賀県 三日月大造 知事は、「今村さんが書いた『塞王の楯』を、ここ滋賀を舞台にして映画化もぜひ実現させたい」と伝え、会場を盛り上げた。

そんな知事と直木賞作家の“滋賀愛トーク”で盛り上がった東京・日本橋 滋賀県アンテナショップ「ここ滋賀」のリニューアル内容も、チェック↓↓↓

近江牛の老舗がプロデュースしたレストランがオープン!

「来るたび、滋賀が好きになる。」をコンセプトに大規模リニューアルを遂げ、4月29日にオープンしたこの「ここ滋賀」。

まず注目したいのは、2階フロア。ここに、創業明治12年、滋賀県近江八幡と長浜に店舗を構える人気老舗「近江牛 毛利志満」(おうみうし もりしま)が進出!

自家牧場で手塩にかけて育てた、粉雪のような霜降りと極上の肉質の近江牛を、ここ東京・日本橋で体感できる。

近江牛の精肉販売もスタート!

1階マーケット(特産品販売)フロアには、日本三大和牛のひとつに数えられる近江牛の精肉販売コーナーを新設。この「ここ滋賀」でいつでも上質な近江牛を手に入れられる時代に。

観光コンシェルジュが常駐、旅行商品も買える!

1階 総合案内には、観光コンシェルジュが常駐。観光案内や移住相談などに対応し、さらにリニューアル後は「ここ滋賀」店舗で毎月限定日に旅行申し込みもOKに!

連休限定販売モノやプレゼント、試飲会なども!

さらに、「ここ滋賀」リニューアルオープンを記念した期間限定モノもいろいろ。

4月29日~5月1日の間は、滋賀にまつわる商品を詰め込んだ記念の品「HAPPY BAG」を限定販売!

4月29日~5月8日には、「ここ滋賀」商品を購入した人に、滋賀県守山市産「和ばら」をプレゼント。

5月3~5日には、滋賀県内の酒蔵が日替わりで近江の地酒を試飲販売。5月3日は浪乃音酒造(大津市)、5月4日は北島酒造(湖南市)、5月5日は喜多酒造(東近江市)が登場するから、日本酒好きはチェック!

5月7・8日は、近江八幡市沖島の「湖島婦貴(ことぶき)の会」による湖魚の調理実演&試食販売も。

5月21・22日には、日本茶発祥の地である滋賀県の新茶を楽しむ体験型のイベントも実施。

今後もいろいろ出てくるイベントなどの詳細は、「ここ滋賀」公式サイトをチェックしてみて。

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