生徒代表挨拶後、安全で快適な輸送をお願いするとともに、感謝の気持ちを込めて花束が贈呈されました

制限なしのGWで旅行需要も回復しつつあるなか、JR東京駅の新幹線ホーム上で三年ぶりとなる「修学旅行出発式」が行われました。

出発式は「関東地区公立中学校修学旅行委員会」(※)が主催するもので、昨年・一昨年は修学旅行用の団体列車こそ運行されていたものの、式典はコロナ禍のため見送られました。そのためか、今年の挨拶には端々に嬉しさが漂っているように感じられました。

「生徒の皆さんにはわずか二泊三日ですけども、中学三年間の最大の思い出になると思います。明るく元気で楽しい修学旅行、お金では買えないお土産、これを手にしてください。どうぞ元気で行ってらっしゃい」(公益財団法人 全国修学旅行研究協会 岩瀬正司理事長)

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「旅先で美しいものを実際に見たり、日本の歴史や文化に触れたり、地元の方々との交流をすることはリモート学習のパソコンの中では十分にできなかったのではないかと思います(中略)東海道新幹線のスピードや乗り心地、サービスなどを実際に体験することで皆さんの素晴らしい思い出に加えていただければ」(JR東海 小笠原均東京駅長)

小笠原均東京駅長
修学旅行列車は午前7時48分、東京駅15番線から旅立ちました

団体専用列車は千葉県の中学校6校の生徒861名を乗せ、JR東京駅から関西方面へ。なお、今年度の関東地区公立中学校連合(東京・神奈川は含まれません)は、関西方面へ748校10万8636名、その他の方面には23校3291名、あわせて11万1927名の生徒が計画列車に乗って修学旅行に行く予定です。

※関東地区公立中学校修学旅行委員会は、関東5県(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県)の中学校長会の代表者と財団法人全国修学旅行研究協会(関修委事務局)で構成される組織。修学旅行が教育的かつ安全・確実に実施されるよう様々な活動を行っています。出発式は1965(昭和40)年から実施しています。

記事:一橋正浩