「N700S」のビジネスブース利用イメージ

東海道・山陽新幹線用の最新型「N700S」車両に、個室タイプの「ビジネスブース」が試験導入されました。本日2022年5月9日時点では1編成のみですが、5月末までにさらに2編成追加し、当面は3編成でサービスを展開します。

「ビジネスブース」が設置されるのは、当該編成の7・8号車間デッキ部。喫煙ルームを改造し、テーブルとハイチェア(2脚)、コンセントなどを備えています。

喫煙ルームを改造したビジネスブースの外観
中央部が突出したテーブルはやや高め。写真のように椅子は360度回転します
ブースに設置されたPC・携帯電話用コンセント

「ビジネスブース」はちょっとした打ち合わせやWeb会議、電話などに利用できる防音の効いた空間で、「カフェや電車の座席で仕事をするのはセキュリティ的にも不安……」という方にぴったり。提供区間や利用時間などの詳細は次の通りです。

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提供区間:東京~博多間
利用時間:30分以内/1回
利用人数:1グループ2名まで
利用対象:7号車利用者
利用料金:当面の間は無料

東海道・山陽新幹線では、最速達列車「のぞみ」の7号車を「S Work車両」として運用しており、車内で仕事をしたいビジネスパーソン向けに「スマートEX」「EX予約」で座席を販売しています。

「ビジネスブース」付きの「N700S」車両は「のぞみ」だけでなく「ひかり」「こだま」の運用に入ることもありますが、この場合も7号車利用者であれば「ビジネスブース」を利用することができます。

「ビジネスブース」付きの「N700S」車両を探すには

「ビジネスブース」を使ってみたい!そんなときはJR東海ホームページで公開されている「N700S」運行予定を調べてみましょう。

JR東海ホームページにアクセスし、ページの下の方にある「N700S」運行予定をチェック
N700S車両で「本日」運行する予定の列車(毎朝更新)をチェック
「Business Booth」に〇が付いている車両の7号車座席を購入すればOK。たとえば2022年5月9日(月)であれば、東京8時発の「のぞみ」207号が対象。ページを下まで確認すると「ひかり」「こだま」のビジネスブース車両も分かります

「ビジネスブース」を利用するには

「ビジネスブース」を利用する際は、乗車後、7号車座席の案内リーフレットに記載されているQRコードから予約サイトに遷移し、順番を確保すればOKです。誰も予約・利用していないときは、ブース内のタッチパネルを直接操作して利用することもできます。

7号車座席のリーフレットに記載されたQRコードから「ビジネスブース」の予約が可能です(※モザイク処理を施しています)
スマートフォンでビジネスブースを予約

ビジネスブースは今後増えるの?

「ビジネスブース」は現時点ではあくまで試験導入。JR東海によれば、4編成目以降の導入については、今回の3編成の試験結果を踏まえて検討を進めていくとのことでした。

記事:一橋正浩