11回目となる「全国高校生地方鉄道交流会」の開催が決まった。今回は大阪府泉南郡岬町と南海電気鉄道の協力を得て、2022年8月5日(金)~7日(日)に開催される。

70年以上の歴史を持つ地鉄交流会では、全国の中学・高校生による、地方創生の企画提案や写真の技術が競われる。地域活性化の提案の中には、実際の鉄道活性化策として実現したものもあり、写真は各地のPR媒体にも採用される。

今年のテーマは「関空利用者を多奈川線に誘客する方法」――南海電鉄多奈川線は、大阪最南端の単線。始発駅である「みさき公園駅」には、他府県からも観光客が訪れる人気施設「みさき公園」があるが、2020年3月末に動物園・水族館の営業を終了、現在は新たなみさき公園として整備を計画中だ。その新たな活用案も「ぜひ盛り込んでほしい」という。

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「関空利用客をどのように岬町まで誘致するか」といった重要なポイントを抑えながら、「地域創生と鉄道の役割」をどう絡めて提案するか、中学・高校生の柔らかい頭から生まれる発想に期待がかかる。

最優秀賞校には副賞として多奈川線のヘッドマークデザイン権が付与されるほか、写真部門優秀作品の公開展示、プレゼントや副賞なども用意される。