【私鉄に乗ろう 68】伊賀鉄道伊賀線 その3

比土の駅名標。1922年(大正11年)の開業時は阿保駅でした。1930年(昭和5年)参宮急行電鉄に阿保駅が開業したので比土駅に改称されています。1977年(昭和52年)に設備が撤去されるまでは列車交換が可能でした。1950年(昭和25年)には年間の乗車人員が4.2万人を越えていましたが、2008年(平成20年)には8千人を割りそうなまでに減少しています。

次の上林駅までは伊賀線で最も駅間の長い2.6kmあります。緩やかなアップダウンが続いています。

航空写真で見ても比土〜上林間の沿線に人家は全くありません。ほとんどが山林、それに僅かな耕作地です。

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上林(うえばやし)駅。左手前に屋根と窓の閉め切れる待合室。

駅名標。上林集落が駅の南西100m程にあります。駅の周囲は農地です。

山林が減って耕作地が広がっています。

1,1kmで丸山駅。島式ホーム1面2線です。

駅名標。東側には耕作地の向こうに山林があります。駅所在地は伊賀市才良、丸山というのは古い地域名なのでしょうか。

無人駅ですが、駅舎があります。1950年には年間13.4万人の乗車人員がいました。2008年の数字では5万人を割り込んでいます。

列車交換します。グリーンの忍者ラッピング電車。

【私鉄に乗ろう 68】伊賀鉄道伊賀線 その4 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)