東海・関東甲信では平年より22日早い梅雨明け、各地で最短の梅雨期間を記録し、東北では統計開始以来初の6月梅雨明けで期間も史上最短という異例づくし。

さらにきょう7月1日は、午後4時までの最高気温が群馬県 桐生・伊勢崎、山梨県 勝沼、埼玉県 鳩山・熊谷、岐阜県 多治見の6地点で40度を超えるという、記録的な酷暑。

水不足・電力不足のリスクが高まるなか、都市部の8両や10両、15両といった長い編成の電車に乗っていて感じるのは、半自動ドアがない編成の弱み。

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たとえば京葉線。東京と蘇我(千葉県)を、海沿いに結ぶ京葉線は、東海道線や京浜東北線、高崎線、横浜線などで走っている形式と同じE233系の赤帯5000番台が担っている。

この京葉車両センター所属E233系5000番台は、半自動ドアがついてない。乗降客がドア脇に設置してあるドア開閉ボタンを押して、ドアを開け閉めできるあのツール。

京葉線は、そのほぼすべての区間で、海から吹くオンショアの風を受けて走るせいか、各駅でドアがすべて開くと、せっかくクーラーで冷えた空気が、ものの見事に一気に流されていく。

酷暑の熱い空気にすべて入れ替わるという感じ。いつも思うのが、「半自動ドアがついていればいいのに」。いや、あと付けでこの機構を全車両に設置するなんて、なかなか無理。

せめて、日中の乗降客が少ない、限られた時間帯だけでも、車掌業務のドア開閉操作で1両に片側4か所あるドアを2か所だけ開けるとか、3/4閉機能使うとか、できないか。

節電が叫ばれるいま、3分間隔で車内に40度を超える空気が入ってくるのを体感していると、切実に半自動ドアや一部ドア開閉を願ってしまう。