【私鉄に乗ろう 70】熊本電鉄 その8

0.4kmで再春荘前駅。再春荘は「独立行政法人国立病院機構熊本再春荘病院」という長い正式名称があります。戦時下の1942年(昭和17年)傷痍軍人療養所再春荘として創設されました。戦後の1945年(昭和20年)厚生省に移管され国立療養所再春荘として発足。1984年(昭和59年)国立療養所再春荘病院に改称、2004年(平成16年)に国立病院の独立行政法人化で現在の名称になりました。

駅名標。1965年(昭和40年)開業。国立療養所菊池恵楓園という国立ハンセン病療養所もあります。

ホーム。国道387号線に沿っています。駅の周囲には緑が広がっています。

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0.5kmで終点の御代志駅。終端部。かつて島式ホーム1面2線だった頃の線形が分かります。

1986年(昭和61年)まで、この先の菊池駅まで8駅、13.5kmの線路が延びていたのです。上熊本駅から10.8kmですから、路線の半分以上が廃止されたことになります。

学生諸君が列車から自転車を持って降車、そのまま猛暑日の中を走り去ってゆきます。

終端部から駅を見ます。

女子は自転車隊が少ない様です。強烈に暑いしね。バス停と一体化されているのでバスを待つのかな。

駅名標。1913年(大正2年)開業。有人駅時代の木造駅舎や交換設備などは撤去されています。

熊本電鉄6000形の車内。

同じ列車が藤崎宮前行になります。このまま乗って藤崎宮前に向かいます。

【私鉄に乗ろう 70】熊本電鉄 その9 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)