2022年10月7日、阪急電鉄は「阪急電車のデザイン」が2022年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞したと発表しました。

阪急電鉄は大阪、神戸、宝塚、京都を結ぶ関西の大手私鉄。1910年の開業以来、その「マルーンカラー」の車体色で知られています。

<車両デザインのポイント>

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1.マルーンカラーの車体外装色。開業時に導入した1形車両から今日まで継承。
2.マホガニー木目調の内装。木製からアルミ製に内装素材が変わる中でも木目調を継承。
3.ゴールデンオリーブ色の座席表地。

阪急電鉄は創業以来「まちづくり」を手掛けてきた事業者です。住宅や商業施設、エンタテインメント施設などの開発を通じて沿線に新たなライフスタイルを提案し、豊かなまちづくりに努めてきたその歴史の中で、マルーンカラーの阪急電車は常にそばにあり続けました。

伝統的なマルーンカラーは、約7日に1度の定期的な車体洗浄や数年に1度の再塗装によって輝きを保たれています。時代の変化にあわせて車両の近代化は進みましたが、そうした車体色や内装の特徴を守りながら、阪急電鉄は今後も「お客様に愛される車両」を目指すといいます。

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞は、暮らしの中で人々に愛され、これからも変わらずに存在し続けてほしいと評価されるデザインを顕彰するものです。審査委員からは、「1910年の開業以来継承されてきたマルーンカラーや丁寧に良い素材を駆使した品の良い車両の内装は阪急電車のシンボルで電車内にいてもリフレッシュすることができる場となっている」とも評価されています。

(写真:阪急電鉄)