中国山地を貫く中国自動車道をはじめ、姫新線・因美線・津山線の列車が発着する交通の要衝で、歴史と地元グルメで人を引き寄せる城下町―――岡山県 津山市。

岡山県で3番めの街、津山といえば鉄道好きは、1936(昭和11)年につくられた旧津山扇形機関車庫がある「津山まなびの鉄道館」。

この津山扇形機関車庫は、17両がとめられる機関車収容線数は、梅小路機関車庫に次ぐ現存二番目の規模。第5線と第6線、第11線と第12線の間にはエキスパンションジョイントがあり、ジョイント部分で中棟は高棟に、高棟は低棟に乗りかかるように設計されているのも特長のひとつ。

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そんな津山扇形機関車庫や津山まなびの鉄道館へ行く旅に、あわせてチェックしておきたいのが、津山ホルモンうどんや干し肉といった、津山で独自に進化した郷土料理や津山グルメ。

この街道筋で最大の都市といわれる津山で、交通の要衝だからこそ独自の食文化が定着し、独自グルメが根付いたといわれている。

そんな津山でしか味わえない独自グルメたちが、なんといまだけ、東京の新橋駅前で、ガッツリ喰える!

それが、3月14日までの「ももてなし家」の「津山の干し肉フェア」だ!

それが、新橋駅すぐ目の前にある鳥取県・岡山県アンテナショップとっとりおかやま新橋館「ももてなし家」の、3月14日までの期間限定メニュー「津山の干し肉フェア」だ!

岡山県津山市は実は、歴史くから独自の牛肉文化が根付いているって知ってた?

古くから牛馬の流通が盛んな地であった津山では、肉食が禁止されていたその昔、全国でも稀な「養生喰い」があった。

養生喰いとは、健康のため、薬として食べるという習慣で、津山はその養生喰いの本場として知られてきた。

そのどまんなかにある肉料理が、「干し肉」だ! ってことで、干し肉を使った津山グルメがガッツリ体感できるこのフェアの注目メニューをチェックしていこう↓↓↓

養生喰い 津山グルメ【干し肉】

牛肉(おもにモモ肉)を細長く棒状に切り、塩を揉み込んだ後、乾燥させて保存し、火で焼いて食べられていた郷土の歴史ある保存食。

いまは、酒のおつまみ、日常のご飯や弁当のおかず、バーベキュー、キャンプ飯などで食べられており、津山を代表する土産や贈答品にも。

気になる味は、乾燥させることで肉の水分がとんで牛肉の旨味が凝縮されているところが特長。

ビーフジャーキーのように硬いものではなく、しっとりとした食感を味わえる。

塩味がついているのでそのままでもおいしいし、マヨネーズをつけたり七味を振ったりして食べることが多いとか。

養生喰い 津山グルメ【津山ホルモンうどん】

市内50店舗以上の鉄板焼店や焼肉店で提供されている津山のご当地グルメ、津山ホルモンうどん。なかには50年以上前から提供しているお店もあるほど歴史あるメニュー。

熱々の鉄板でミックス牛ホルモンに野菜(玉ねぎや長ネギ)、うどんを加え、秘伝のたれ(味噌や醤油ベース)を絡めた焼きうどんで、2011年のB-1グランプリでシルバーグランプリを獲得。津山名物として進化し続けている。

気になるホルモンは、こんなに↓↓↓

1 小腸(てっちゃん)
2 大腸(シマチョウ)
3 心臓(ハツ)
4 胃袋(ミノ)
5 胃袋(ハチノス)
6 胃袋(アカセン)
7 胃袋(センマイ)

養生喰い 津山グルメ【牛肉の煮こごり】

「煮こごり」というと、一般的には魚のものイメージするなか、津山では牛肉を使ったものが一般的。

牛のすじ肉・アキレス・テールといった部位とネギをとろ火で何時間も煮込み、スープ状になったものを冷やしてかたまらせたコラーゲンたっぷりの肉料理に。

味付けは醤油と鷹の爪でシンプルに調理し、今回の試食には薬味としてミカンの皮を入れている点もポイント。

温かいご飯にかけて食べると牛肉のうまみが溶け出すほか、あの人気TV番組「秘密のケンミンSHOW極」(読売テレビ・日本テレビ系)でも郷土料理として紹介され、津山市でしか食べられていないご当地グルメとして注目を集める。

それが、東京・新橋で喰えるというんだから、これは行かなきゃ。

養生喰い 津山グルメ【ヨメナカセ】

ヨメナカセは、津山地域での牛の大動脈の呼び名で一般的には「ハツモト」と呼ばれている部位。

塩・コショウまたはしょうゆで味付けして、一品料理として提供されているほか、炭焼きや天ぷら、から揚げ、バター炒め、湯引きなどでも食せる。

【名前の由来】
1 下処理が大変で嫁がなく
2 だれが調理しても旨いので嫁の出番がない
3 あまりうまいので嫁には食べさせず泣かせる
4 滋養強壮効果で嫁を泣かせる

養生喰い 津山グルメ【牛そずり鍋】

牛そずり鍋は、牛の骨からそずり(削り)落とした肉とごぼうやニラ、豆腐などの具材といっしょに、醤油ベースの甘辛な鍋だしでとろとろに煮込んだ“津山スタイル鍋”。

そずり肉とは牛骨の周りの赤身肉のことで、マグロの中落ちのように牛の骨からそぎ落として料理に使うことからこの名がついたという。

【食材】
1 牛そずり肉
2 豆腐
3 長ネギ
4 ささがきゴボウ
5 えのき
6 ニラ
7 焼きそばの麺
8 柚子胡椒

また、締めに焼きそばの麺を入れ、肉と野菜の旨味が出たダシで頂くのが津山スタイル。

―――こうした岡山県津山市でしか「たどりつけない味」を、東京・新橋で味わえるチャンスは、3月14日まで。

いまこそ、津山ディープグルメは、新橋駅すぐ目の前にある鳥取県・岡山県アンテナショップとっとりおかやま新橋館「ももてなし家」の期間限定メニュー「津山の干し肉フェア」だ!

詳しく知るとおもしろい! 津山の食文化「養生喰い」

津山地域は古くから「養生食い」(ようじょうぐい)の習慣があり、独特の牛肉文化が残っている。

日本の畜産の歴史を紐解くと、古く律令制により官牧の全国的設置は文武天皇4(700)年に始まっている。

牛牧設置は全国に11か国 15牧あり、津山では慶雲2(705)年に牛馬市場が開市されていた。

江戸時代、17世紀末頃から、大坂天王寺市場は、中央消費地における一大供給地として、近畿はもとより中国・四国あるいは遠く九州から牛馬商人が集まり盛況を極めた。

岡山県の備前・備中で牛馬が多く飼育され、18世紀後半、備前の比重が低下し、これに代わって美作(みまさか)の比重が高まり、幕末には美作が牛の供給の中心となり、久世(現真庭市)と一宮(現津山市)の牛市が、牛を送り出す中心市場として繁栄した。

いっぽう、我が国では古代においては肉食で、7世紀後半の天智天皇の時代には盛んに牛馬の繫殖を奨励し、肉食をしたという記録もある。

しかし天武天皇は 675年、仏教の教えにより「牛馬犬猿鶏の宍(肉)を食することなかれ」という肉食禁止令が出されて以降、江戸時代に至るまでの1000年以上もの長期間、一般日本人の間に肉食、特に牛馬豚の肉食を嫌悪する風習が定着した。

このような状況の中、江戸時代においては彦根藩井伊家が毎年赤牛の味噌漬けを将軍家に献上していたことは有名で、津山においても「養生食い」が行われていたと伝えられている。

それは博労(牛や馬の仲買商人)の間で流行していたといわれ、上記のように幕末には津山周辺の牛市が繁栄していたこともあり、街道筋で最大の都市である津山において広く「養生喰い」が流行したという。

明治12(1879)年に当時の陸軍がまとめた全国主要物産には、東南条郡川崎村(現在の津山市川崎)の牛肉として掲載され、津山の牛肉は全国的にも有名になった。

その証拠に、開国後外国人が多く日本に入ってくるなかで、神戸に逗留した外国人は津山の養生喰いのおかげで牛肉の入手に苦労しなかったともいわれている。

―――こんな歴史も感じながら、鳥取県・岡山県アンテナショップとっとりおかやま新橋館「ももてなし家」の期間限定メニュー「津山の干し肉フェア」で、津山グルメを体感してみて。