※2023年6月撮影

トップ画像は、調布「布田天神社」の「狛犬」。調布市の「市郷土資料(民俗)布多天神社「狛犬」一対」が横に立っています。調布市の有形文化財に1969年(昭和44年)に指定されました。

※2023年6月撮影

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調布市教育委員会の案内板に拠れば。

「この狛犬は、布多天神社境内で開かれる市の繁栄と商売繁盛を祈願して寛政8年(1796)に建立された市内では最も古い狛犬である。

高さは狛犬50センチ、台石上二段40センチ、それに後年台石が高くされて全体で約2メートルとなっている。

願主は「惣氏子中」とならんで「惣商人中」とあるのは、今から200年前、すでに天神の市が境内で開かれていたことを物語る貴重な資料の一つである。

市は、今も毎月25日に開かれているが、昭和の初めごろまでは古着、古道具をはじめ、農機具、節句雛、鯉幟等、庶民生活と深い関係のある商品が取りあつかわれ、特に暮の市はたいへん賑っていた。

境内にある「橘屋一家功労碑」によりこの市の沿革の大要を知ることができる。」

涼しげな風鈴の音が閑かな境内にながれてゆきます。

※2023年6月撮影

大きな「御神牛」

※2023年6月撮影

布多天神社さんのサイトに拠れば、御祭神の菅原道真公が丑の刻生まれで、牛を大切にされ、亡くなられた時も葬送の時、柩車の牛が臥して動かなくなり、道真公の御霊自らその鎮められる所を定められたなど牛に関する神秘的な伝説が多く伝わっています。

では本殿にお詣りします。御祭神は、天神さまと「少名毘古那神(スクナヒコナノカミ)」。詳しくは布多天神社さんのサイトをご覧ください。宝永3年(1706年)に再建された本殿は、覆殿の中で直接拝観できません。この建物の裏が御神域の森でそこに「ゲゲゲの鬼太郎」が棲むと言われています。

※2023年6月撮影

本殿の横に「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」をお祀りする「大鳥神社」と大物主神(オオモノヌシノカミ、大黒様)を祀る「金比羅神社」があります。こちらにもご挨拶します。

※2023年6月撮影

お手水に「天神様の神紋 梅鉢紋」が刻まれていました。

※2023年6月撮影

奥に右から「疱瘡神社」「祓戸神社」「御嶽神社」の石祠。

※2023年6月撮影

もう一つ小さな石祠。御祭神は分かりませんが閑かな佇まいです。忘れずに「お騒がせしました」とご挨拶します。

※2023年6月撮影

毎月の例祭で里神楽が奉納される神楽殿。

※2023年6月撮影

近くに住んでいたら・・・と思います。三浦半島は遠い。

調布散歩、続けます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)