i Labo水素エンジン外観(画像:i Labo)

JR東海は16日、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として「水素動力車両」の開発に触れ、燃料電池に加え、鉄道では国内外で事例のない「水素エンジン」の活用も検討していると発表しました。

水素動力車両では、動力源に水素を燃料とする燃料電池または水素エンジンを活用。それらから得られる電気と蓄電池の電気で走行する「水素動力ハイブリッドシステム」の導入を目指すとしています。

水素動力ハイブリッドシステムイメージ(画像:JR東海)

また同社は非電化路線への導入を見据え、「山間部の連続する勾配を走行可能な高い出力」「長距離走行が可能な高い効率性を備えたシステム」の両立を図ります。

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今後は愛知県小牧市の小牧研究施設で車両走行試験装置と水素供給設備を組み合わせた模擬走行試験を実施、非電化路線への適合可能性などを検証する予定です。

車両は日本車輌とJR東海が共同で開発。車両制御装置については、水素動力ハイブリッドシステム用の制御装置を東芝インフラシステムズと開発。燃料電池はトヨタ自動車製の燃料電池モジュールを使用。鉄道車両用の水素エンジンは、i Laboと開発。将来の水素供給体制についてはENEOSと検討を開始します。

模擬走行試験イメージ(画像:JR東海)

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