JR東日本は、イギリスの駅を中心とする交通拠点でデジタル自動販売機ビジネスを50台から1,000台規模に拡大します。

2019年以降イギリスでデジタル自動販売機のビジネスを展開してきたJR東日本は、2024年6月にイギリスや欧州他国の事業拠点として現地法人UKBD(JRE Business Development UK Limited)を設立。7月には、イギリスの駅で自動販売機を展開するデコラム社の全株式を取得しました。

デコラム社は、イギリスの鉄道運行会社の約9割から自動販売機運営権を獲得し、事業拡大している会社です。遠隔での在庫管理システム及びAIによるオペレーターの補充ルート構築機能を活用した運営体制や、環境に配慮した自動販売機サービスを構築し、自動販売機を活用した広告やプロモーションビジネスなどの事業も展開しています。

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◆デコラム社 社長コメント
私たちは、鉄道分野およびスマートリテール分野において豊富な専門知識と革新を誇るJR東日本との協業を心から楽しみにしています。この事業統合は、私たちの事業基盤を強化するだけでなく、サービスの海外展開を加速するエキサイティングな章の幕開けです。JR東日本の豊富な経験とDecorumのイギリスでの確固たる基盤により、鉄道駅やその周辺での顧客体験を向上させる準備が整いました。最先端の技術を活用して、革新的かつ便利で効率的なソリューションを提供し、イギリスおよび欧州のライフスタイルの向上に貢献します。
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今後の展開として、イギリスの駅を中心とする交通拠点において、自動販売機ビジネスを皮切りに、AIを活用したデータ分析、スマートな決済手段、省人化によるオペレーションを実現する技術などを活用したスマートリテールビジネスを展開。利用者のニーズにマッチした商品を提供、サービス向上と収益の拡大を目指します。
さらに、これらのサービスをビジネスモデルとしてパッケージ化し、JR東日本のグローバルなネットワークを活用することで、欧州他国など世界を舞台により豊かなライフスタイルを提供します。

提供している自動販売機は、まとめ買い機能/遠隔在庫管理システム/デジタルディスプレイ/キャッシュレス決済などの機能搭載しているそうです。

(鉄道チャンネル)