日光詣スペーシア(イメージ)

東武鉄道は10日、「日光詣スペーシア」の先頭車両を台湾鉄道に寄贈し、台湾最大の駅である「台北駅」で展示すると発表しました。両社の友好協定が2025年12月18日に締結10周年を迎えることを記念して実施されるものです。

東武特急が海外へ渡ること、台湾施設内で海外の車両が展示されることはいずれも初めての出来事となります。譲渡および展示は2025年度冬期を予定しており、このほかにも両社のアセットを活用した相互プロモーションやSLを軸とした事業に基づく各種交流を検討しているといいます。

「日光詣スペーシア」は日光東照宮四百年式年大祭を記念し、2015年に登場した東武100系スペーシアの特別塗装です。台湾へ渡る車両は2021年に「デラックスロマンスカー(DRC)」塗装となった100系トップナンバー(101-1)で、東武鉄道広報部によりますと、寄贈に際し塗装を塗り替えるとのこと。

【参考】昭和を代表する特急・デラックスロマンスカー今よみがえる 東武鉄道が「デラックスロマンスカーカラー」スペーシア運行【コラム】(※2021年12月掲載記事)
https://tetsudo-ch.com/12014197.html

この記念事業は昨年7月に日本民営鉄道協会と台湾鉄道観光協会が締結した「日本と台湾における鉄道観光プロモーションに関する協定書」の主旨にも合致するもので、日本と台湾双方で鉄道観光をフックとした交流人口の増加を図ります。

【参考】鉄道を通じて日台の交流促進 民鉄協、南海、JR東日本などが台湾鉄道界と友好協定(台湾・台北市など)(※2024年11月掲載記事)
https://tetsudo-ch.com/12986049.html

(画像:東武鉄道)

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