北陸新幹線延伸で盛り上がる福井県で、混雑を避けて「暮らすように泊まる」特別な分散型滞在を楽しみたい旅行者の方必見です小浜市にで展開される「小浜町家ステイ」は、元料亭や築160年の船頭の家など、歴史ある街並みの建物に住むように入り込むことができる、町家を一棟貸しする宿泊施設です。道の駅でチェックインし、無料体験チケットで街全体をホテルとして回遊しながら過ごせる、日常を忘れてゆったりとした時間を過ごしたい方には最適の施設です。また夕食は、ミシュラン獲得店で地元ならではのグルメも堪能しました。
小浜旅の見所などの体験レポート記事の第4弾では、そんな風情のある日本の古民家での宿泊体験の様子や、若狭湾に面する小浜ならでは絶品グルメ体験を中心にお届けします。

町中に点在する古い町屋が客室!町全体が一つのホテル!

小浜市の古い町並みの中に点在している民家を貸し切りで宿泊できる、フロントがない風変わりなとりくみは「小浜町家ステイ」という宿泊施設で、小浜観光局が手掛けています。
ここに宿泊することにより、町全体を一つのホテルに見立て、地域に暮らすように滞在を楽しむことができるようになっています。

「三丁目ながた」は元料亭として愛された建物が宿になっています(写真は筆者撮影、 ©鉄道チャンネル)

今回の旅で筆者が宿泊したのは、小浜の重要伝統建造物群保存地区「小浜西組」にある古い町屋の建物「三丁町ながた」という宿泊施設です。「小浜西組」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された古い町並みです。三丁町はそのなかでも旧茶屋街にあたり、千本格子の家並みが続きます。

【参考記事】 福井なのにゴリゴリ関西弁? 800年生きる人魚伝説、レトロ建築の町並み「小浜西組」、町屋カフェで非日常を!週末観光に最適な小浜の歩き方 https://tetsudo-ch.com/13033162.html

「小浜西組」の街並みは、まるでむか新タイムスリップしたかのような街並みが続きます(写真:鉄道チャンネル)

今回は、「小浜ステイ」運営の方に話を聞きながら、この少し変わった宿の仕組みと、夏の小浜での過ごし方を紹介します。

築100年以上の古民家をリノベーションした個性豊かな宿

小浜観光局が手掛ける「町家ステイ」は、市内に全8棟が点在しているそうです(2026年8月現在)。
歴史的価値の高い建物: 最も古い「古川棟」(西津湊ふるかわ)は江戸時代末期の1865年(慶応元年)建築で、国の有形文化財にも登録されています。その他も明治・大正期に建てられた築100年を超える建物が中心です。

<小浜「町家ステイ」の各施設>
・三丁町さのや(小浜西組):旧茶屋街の一角。伝統とモダンが同居する。海まで徒歩5分以内。
・三丁町ながた(小浜西組):元料亭で、かつての茶屋町の雰囲気が濃く残る。
・丹後街道つだ主屋(小浜西組):元和菓子屋で大正3年建築。家族・グループ向けの広さです。
・丹後街道つだ蔵(小浜西組):元和菓子屋の蔵 。蔵に泊まるとこができ、こもるような静けさ。
・丹後街道たにぐち(丹後街道沿い):築90年で玄関から続く土間キッチン。駅に近い。
・八幡参道みやけ(小浜西組):明治期の町家で八幡神社の参道沿い。駅に近く町歩きの拠点向き。
・西津湊ふるかわ(西津):北前船の船頭の住まい。築160年で、国の登録有形文化財。
・西津湊かさまつ(西津):元酒屋、築100年超。アイランド型キッチンあり。

西津は、小浜西組少し離れた、もうひとつの港町です。北前船で栄えた土地であり、町なかの人通りから離れて静かに過ごしたいときの選択肢には良い地域です。

「小浜町家ステイ」で宿泊できる8件の宿一覧(写真:おばま観光局)

大正3年に建てられた元和菓子屋(津田屋さん)を改装した棟「丹後街道つだ主屋」では、当時のショーケースや風情ある「箱階段」がそのまま残されています。また、蔵を改装した人気の客室「津田蔵」や、元料亭の建物を活かしたメゾネットタイプの棟など、それぞれに異なる魅力があります。

宿泊定員は棟により異なりますが、西津湊かさまつは最大7名、丹後街道つだは最大10名(主家6名と蔵4名を合わせて)が宿泊でき2世帯旅行など大人数利用にもおすすめです。

「丹後街道つだ主屋」の内部。珍しい「箱階段」が残されています。(写真:鉄道チャンネル)

快適な最新設備: 外観や建物の趣は昔のまま残しつつ、お風呂やトイレなどの水回りは現代風にフルリノベーションされており、快適に過ごすことができます。

古い町屋の中に、新しいユニットバスと洗面所が設置されています(写真:鉄道チャンネル)

棟ごとに、性格がまったく違います

8棟は「同じ規格の客室が8つ」ではありません。元の建物の性格が、そのまま宿泊棟の性格になっています。
改修の方針も棟によって違います。元の姿をできるだけそのまま残した棟もあれば、内部を洋風に手を入れた棟もあるといいいます。
こうした改修ができるのには理由があるそうです。小浜西組は重要伝統的建造物群保存地区に登録されており、同意した家は、改修時に外観を市の定めた仕様の範囲内でしか変えられません。一方で、内部は現代的にしてかまわないという決まりです。つまり、外から見れば町並みの一部のまま、中は今の暮らしに合わせて使えるという、この制度がそのまま宿の形になっています。改修にあたったのは、地元の大工・設計・左官・建具の職人たちだそうです。

「一棟貸しの町家が8棟、町のなかに点在している」という形は、そのまま町全体を宿の敷地に見立てるという考え方につながっています。

チェックインは道の駅!その後、町中にある自分の一軒家・客室へ!

この町中に点在する宿のチェックインは、「道の駅若狭おばま」の敷地内にあるカウンターで行います。この道の駅は、高速道路(小浜IC)を降りてすぐの場所にあるため、自動車利用者にとっては大変便利です。JR小浜駅からは2.5kmほどありますので、電車を利用する場合には、小浜駅から道の駅おばまと宿泊棟までの定時送迎を利用するのが便利です(1週間前までに連絡、取材時点では14:30小浜駅発)。

チェックインは「道の駅 若狭おばま」の中で行います(写真:鉄道チャンネル)

チェックインの際にはそれぞれの宿泊施設の説明や、電子の鍵の使い方や設備の説明を受け、その後、各々の宿泊棟へ移動する形となります。駐車場は、各棟のすぐそばにあります。

宿泊する家屋や、鍵の説明書などを受け取ります

外観は古い町屋の建物、鍵は暗証番号キー!チェックアウトは鍵を閉めるのみ

今回宿泊させてもらったのは、元料亭だった「三丁町ながた」さん。昔ながらの、素敵な外観にわくわくします。

今回宿泊した「三丁目ながた」、元は料亭だった建物です(写真:鉄道チャンネル)

宿泊施設の鍵はアナログの鍵ではなく、最新式のキーボックスに当日の暗証番号を入力すると解錠される仕組みでで、戸を閉めるとオートロックがかかります。取材時に聞いた注意点は、「昔ながらの建具なので、入室後にきっちり閉めないと施錠されないことがあります。」という古い建物ならではのもの。閉まらない場合には、アラーム鳴り知らせてくれるそうなので安心です。
また、チェックアウトの手続きはありません。事前決済やチェックイン時の精算を済ませていれば、当日はカウンターに立ち寄る必要がなく、荷物を持って鍵を閉めて出発するだけでよいそうで、時間に縛られずに動くことができますね。

「料亭ながた」の看板がそのまま残るのも風情を感じます(写真:鉄道チャンネル)

三丁目は、小浜西組の中でも旧茶屋街でした。江戸時代から明治・大正時代にかけては、この辺りは鯖街道の起点として、そして北前船の重要な寄港地として、常に多くの人でにぎわう地域だったそうです。
料亭は、かつては芸妓さんを呼び宴会や接待で賑わっていた場所で、茶屋町ならではの風情を感じられます。この建物でも、かつては多くの人が夜の宴会を楽しんだのでしょう。

かつての料亭「三丁町ながた」風情ある建物での宿泊レポ!

1階の入り口は、かつては料亭のお客さんを迎えた場所なのでしょう。広い土間のスペースがあります。

一つ目の扉を入った中に少し広い土間のスペース、みせにわ(店庭・見世庭)があります(写真:鉄道チャンネル)

その奥の扉を扉を抜けると、玄関があり、ここからは靴を脱いで部屋に入ります。現在は、この建物の中の一部分の部屋だけが、宿泊施設として利用されています。

靴を脱ぐ場所があり、階段が見えます。宿泊する部屋は階段上の2階になります

玄関を上がると、このように昔ながらの日本家屋という雰囲気があります。壁に掛けられた大きな振り子時計や、昭和の頃に流行った形状のマッサージチェアが置かれており、おばあちゃんの家のようです。

玄関を上がると、このようになています。1階の左招き猫奥の空間ににユニットバスの浴室が設置されています

階段を上がり2階にあがります。見上げると天井に採光用の窓があるのか。明るい光が降り注ぎます。

階段の上にが採光用の窓からの光が降り注ぎます。

今回宿泊した宿は、広い町屋のうちの、2階の奥の部屋が宿泊施設となっています。奥につながる長い廊下も、昔の日本の家の作りを思い出し風情があります。

奥につながる廊下も、きれいにリノベーションされています。左側には部屋はありますが、今は入れないようになっています。

長い板張りの廊下をさらに進むと、廊下の左に外が見え、明るい光が降り注ぎます。正面のドアがトイレになっており、その手前がキッチンスペースになっています。

まだ奥に廊下は続き、外からの光が注ぎます。床下には1階に続く梯子があるようですが立ち入りはできません。(写真:鉄道チャンネル)

キッチンスペースには。電子レンジや電磁コンロ、電気ポットなどが並び、フライパンなどの調理器具や食器類も数多く揃っています。近くで食材を買ってくると、宿泊者が自分たちで調理をしてちょっとした食事を作ることも可能な設備が揃っています。

キッチンには電子調理器があり、下には食器類が並んでいます

2階には和室が3室あります。1つ目の部屋は、豪華なつくりの和室。4人程でくつろぐためのスペースになっています。かつて料亭だった頃には、このような部屋で食事をして芸妓さんによる踊りや三味線などを楽しんだのでしょうか。

落ちつく和室の部屋があります。お茶菓子やお茶、コーヒーなどが用意されていました

奥にはさらに部屋が2つ。1つ目の部屋には小さな丸座卓が置かれており、読み書きをしたり、PCでの作業などもできそうです。宿泊棟の室内にはWi-Fiも通っているので、仕事をしたり動画を見たりという事も、普段通りにできます。

この部屋は、一人で仕事をしたりくつろいだりするにはもってこいの雰囲気でした

最後の和室は寝室です。少し床から高くなった場所に、布団が敷かれてます。ベッドのように予め眠る場所が用意されているため、自分で布団を敷く必要はありません。

奥の部屋は、少し高くなった場所に2組の布団が用意されている寝室になっています

小浜市の観光の拠点である小浜西組にある宿ではありますが、宿の中も周囲も夜は非常に静かなので、ひっそりと夜を過ごすことができました。

町に住むような滞在を!町中を巡り楽しめるとりくみも!

夕食付プランは2種類あります。町中にある提携店へ出かけるプランでは、町にあるお店をホテルのレストランとして利用するような形になり、時期により選べるプランも異なります。
町家での滞在を満喫したい場合には、部屋まで運んでもらうプランを選択すると宿の中でゆっくりとした時間を満喫できます。
素泊まりのプランではご自分の好きなお店での夕食を楽しんでいただくこともでき、さらに一棟貸しなので調理器具も用意されているので自分で調理することも可能です。

小浜の町がそのままホテルになったような宿泊体験ができます(筆者撮影・鉄道チャンネル)

「小浜町家ステイ」は楽天トラベル・じゃらん・一休などのサイトからも予約できますが、どこで予約をするかにより特典が変わるそうです。公式サイトまたは電話で予約した場合に限り、下記の5つの特典がつきます(執筆時点)。
これは、この宿を運営をしているおばま観光局が、宿泊客に「町に出て、いろいろな店に足を運んでもらうための取り組みを」と考えたものだそうです。

<小浜のまち全体をホテルとして過ごすための宿泊限定チケット>
・カフェチケット:小浜のカフェでドリンク1杯無料(一部メニューは追加料金)。
・寺院巡りチケット:小浜市の国宝・重要文化財の寺院を8か所のうち1か所を無料で拝観。
・サイクリングチケット:レンタサイクルの2時間無料。
・おばま水族館入館チケット:福井県立大学の学生が運営する水族館への入館無料。
・濱の湯チケット:
日帰り温浴施設「濱の湯」の入浴が1回無料
(※予約サイト経由は対象外。他キャンペーンとの併用は不可。内容は時期によっても変動します。)

「小浜町家ステイ」公式からの予約特典のチケット

これらの特典を並べてみると、寺院・自転車・水族館・温浴と、小浜観光の主要素がひととおり揃っているのがわかります。

【参考記事】無一文の大学生が町家を水族館に!? 福井・小浜の珍しい水族館、世界に一つだけの塗り箸制作体験、鯖街道の御食国など 小浜観光レポ 第2弾 https://tetsudo-ch.com/13033809.html

筆者も滞在時に、実際に温浴施設「濱の湯」を利用してみました。足を伸ばせる広い露天風呂がある空間で夜空を見上げ、海の音を聞きながら入るお風呂は格別でした。濱の湯は夜23時まで営業しています(最終受付22:30)ので、海水浴後や夕食後にも立ち寄れます。

分散型ホテル(アルベルゴ・ディフーゾ)のプロジェクト

小浜市のおばま観光局が行う「小浜町家ステイ」のように町全体が宿泊施設となるような取り組みは、分散型ホテル(ディスパーセドホテル、イタリア語ではアルベルゴ・ディフーゾ)と呼ばれています。1980年代に北イタリアの大地震により住人が町を離れて空き家になった場所を有効活用するために考え出されたアイデアで、アルプス山脈に近い廃村寸前だった木と石でできた山村の集落を再生したのが始まりとされています。

イタリアにあるアルベルゴ・ディフューゾの一つ(写真:Scicli Albergo  Diffuso)

自然を壊すような新しいビルを建てずに古い歴史的な街並みをそのまま利用できる事、実際に地元の人が暮らす輪の中に入って旅行ができる事、そしてイタリアでは「フロントから半径200メートル以内」や「1つの会社が責任を持って運営する」といったしっかりしたルールが設けられた事から、国境を越えたヨーロッパなどで大絶賛され広がったといわれます。

日本での分散型ホテルは、2009年に兵庫県丹波篠山市に開業した集落丸ごとホテル「集落丸山」が、過疎化が進む地域の空き家をきれいにリノベーションして、集落全体を1つの宿としたのが初とされています。

兵庫県丹波篠山市にある、集落丸山(写真:NIPPONIA)

その他に、兵庫県朝来市で“天空の城”竹田城跡の城下町を堪能できる「竹田城 城下町 ホテル EN」が2013年から、兵庫県丹波篠山市の「篠山城下町ホテル NIPPONIA」は2015年から運営を開始。2018年には、岡山県矢掛町にある江戸時代の宿場町の面影が残る「矢掛屋」という施設が、アジア初の公式アルベルゴ・ディフーゾとして認定されるなど、全国各地に取り組みが広がり人気となっています。

福井県小浜市の「小浜町家ステイ」は、2017年に最初の1棟から取り組みが開始され、棟数を増やしながら運営されています。その魅力は、なんといっても「1棟貸しで他人に気兼ねなく過ごせる」ことと、「歴史的に価値がある建物で、そこに暮らしているかのような体験ができる」という点かと思います。

夏は海の家のように!季節により滞在の楽しみ方が変わる!

運営の方に「小浜町家ステイ」はどのような人の利用が多いのかを聞いてみました。
春と秋は、夫婦2人でゆっくり過ごす層が中心で、神社仏閣をめぐる目的の旅が多く、2人向けの棟や蔵の棟が選ばれます。

小浜にある「常高寺」は、浅井長政とお市の方の二女であるお初(常高院)が建立(写真:鉄道チャンネル)

へ行き、遊び終わったら宿に戻ってきてシャワーを浴びて着替えるそうです。これであれば、荷物を持ち歩く必要も更衣室を探す必要もなく、三丁町さのやのように海まで徒歩5分以内の棟を海の家のように使えます。小浜市内には海水浴場が7〜8か所ありますので、宿をこのように利用するのもおすすめです。

小浜の人魚の浜(写真:PIXTA)

冬はフグとカニの宿泊プランがあり、フグは阿納で養殖されたもが味わえるそうです。

ミシュラン・ビブグルマン「和旬いわもと」で堪能する若狭ぐじ&若狭牛の絶品ディナー

小浜での今回の夕食は、JR小浜駅にも近い「和旬いわもと」さんでいただきます。若狭小浜の地物と福井の地酒が楽しめるお店です。

福井県小浜市のお店「和旬いわもと」入口外観(写真:鉄道チャンネル)

今回のコース内容はこちらです。小浜・若狭産の地物を使ったメニューが並びます。

若狭地域の地物を多く使ったコースメニューです

左の若狭湾の「若狭湾の天然岩もずく」は、しっかりと磯の香が感じられます。右は「若狭まはた薄造り」は透き通るような色と、新鮮が故の弾力・歯ごたえがたまりません。

地元若狭湾で獲れた海産物を使用した料理がならびます

写真下の左は、「若狭ぐじのこぶ締め」と「鱧(はも)の焼き霜(やきしも)」です。若狭ぐじは、かつて朝廷に食料を献上した「御食国(みけつくに)」である若狭地方の特産品で、最高級のアカアマダイのブランドです。こぶの旨味がしっかり感じられます。鱧の焼き霜は、皮面の香ばしさとともに、鱧の濃い旨さが感じられました。

下写真左の「おひさまコーンのかき揚げ」は、地元小浜の玉ねぎとコーンの甘さが際立つ、カリッとした天ぷらでした。

右は「若狭ぐじのこぶ締め、鱧の焼き霜」、左は「おひさまコーンのかき揚げ」です

主菜・鍋物は、地元のブランド牛「若狭牛」を使ったしゃぶしゃぶです。肉の脂がスープに移るので、意外とさっぱり食べられます。

脂の乗ったブランド牛のしゃぶしゃぶがメインです

焼き物は、「若狭ぐじの鱗焼き」です。地元では甘鯛を「ぐじ」と呼びますが、重さや鮮度など厳しい基準をクリアしたものだけが、「若狭ぐじ」として認められるそうです。鱗がきれいに焼き上げられ、白身魚のプリッとした食感と旨味や上品なソースが、口の中に広がります。

地元のブランド魚「若狭ぐじの鱗焼き」

酢の物は、若狭産の大ぶりな生牡蠣です。味の濃い生ガキを相性抜群のジュレと一緒に頂く、贅沢な逸品でした。

「若狭産うらら牡蠣の土佐酒じゅれ」

締めの飯物は、「若狭宇宙鯖缶」を使った細巻きです。この小浜が舞台になり開発された、宇宙食にも採用された鯖缶を使った、この土地ならではの細巻きです。

飯物は「若狭宇宙鯖缶の細巻き」です

今回の夕食をとった「和旬いわもと」さんは、ミシュランガイド北陸2021でビブグルマンを獲得した、本当に美味しい地物が食べられるお店です。ぜひ、事前に予約をして訪れてみてください。

「和旬いわもと」
住所 福井県小浜市駅前町4-30
営業時間 17:30-22:30
定休日 日曜日

高校生が叶えた宇宙食!JAXA認証「若狭宇宙鯖缶」の秘話と月9ドラマロケ地巡り

「若狭宇宙鯖缶」は、旧小浜水産高校(現在の福井県立若狭高校)の生徒たちが14年もの間試行錯誤を重ねて開発し、2028年11月にJAXAの宇宙日本食に認証された鯖の缶詰です。この「和旬いわもと」では食材として味わう事が出来ましたが、市内の各土産店や、道の駅などでも大きく扱われています。

宇宙サバ缶は「道の駅若狭おばま」でも大きく取り扱われていました

2006年に高校での実習で若狭地域で獲られた魚介類での缶詰を製造していたある生徒の「私たちの缶詰を宇宙にとばせるのでは?」という問いかけから活動が始まったそうです。宇宙に行くための様々な条件をクリアするための試行錯誤を、代々積み重ねて完成されました。無重力空間でも汁が飛び散らないような工夫や、味覚が鈍りやすい宇宙でも旨味を感じられるよう濃い目の味に調整されているそうです。

2026年春のドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」のロケ地マップ、観光に行った際にはロケ地を巡るのも良いのでは?(

この実話を元にしたドラマ『サバ缶、宇宙へ行く」は、2026年4月期にフジテレビ系列の月9枠で、北村匠海さん主演で放送されました。このドラマの撮影は、実際のモデルとなった福井県立若狭高校のある小浜市内の各地でも行われたそうで、現在はこのドラマの聖地巡りで訪れる方も多くいらっしゃるそうです。

ぜひ古い日本家屋の一軒家で暮らすように過ごすという特別な体験をしてみてください(写真:鉄道チャンネル)

尚、福井県では、県内宿泊者を対象にしたお得なキャンペーンを実施中です。

2026年10月宿泊まで、福井県の「いいとこ、掘りだくさんキャンペーン」実施中!(画像:福井県)

対象者には、県内の土産物店や飲食店等で利用できる5,000円分の「はぴコイン」が取得出来るチャージ券を配布。第2弾は2026年9月1日~10月31日の宿泊が対象です。詳しくはキャンペーンHPをご確認ください。

今回までで4回にわたり、福井県小浜市の見どころを旅のレポートを元に紹介してきました。北陸新幹線の延伸ルートになったことから、これからも注目の集まる地域になると思います。敦賀からも1時間以内で行くことができ、古き良き日本の体験ができる場所ですので、是非これからの旅の予定地としてみてください。

文・写真:鎌田啓吾
(旅とおでかけ 鉄道チャンネル)

 

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