
デルタ航空が2027年3月28日(日)より、成田~シアトル線の直行便を毎日運航(デイリー)で開設することを発表しました。デルタ航空が成田空港へ定期便を就航させるのは2020年3月以来、約7年ぶりとなります。
かつてノースウエスト航空時代からアジアの超巨大ハブ拠点として成田を利用していたデルタ航空ですが、2020年の羽田全面移管を経て、なぜ今再び成田へ戻ってくるのでしょうか?その背景には、羽田の発着枠飽和と、急増する北米〜日本・アジア間の渡航需要があります。
今回は、「成田ハブ撤退から今回の復活劇」に至るストーリーを交え、最新鋭エアバスA330-900neo(全281席)の機材仕様や運航ダイヤ(DL114/115便)、既存の羽田便との使い分け方法などをお伝えします。
かつての「成田アジアハブ」から羽田移管、そして成田再評価への足跡
デルタ航空と成田空港の間には、半世紀以上にわたる深い歴史があります。
かつての「成田アジアハブ」時代
2008年10月に旧ノースウエスト航空と合併したデルタ航空は、旧日米航空協定に基づく強固な「以遠権(日本を経由してアジア各国へ飛ぶ権利)」を継承しました。デルタ航空は、航空アライアンス(航空連合)である「スカイチーム(SkyTeam)」の中でも、圧倒的な規模と影響力を持つ航空会社です。
(日本航空・JALは「ワンワールド」に、ANAは「スターアライアンス」に加入しており、この3つが3大航空アライアンスと呼ばれます。)
デルタ航空は、成田空港第1ターミナル北ウイングを、全米各地から到着した大型機からアジア各都市(バンコク、シンガポール、マニラ等)へ乗り継ぐ巨大な「アジアのハブ拠点」として活用していました。

2020年3月:羽田発着枠の拡大と成田撤退
しかし、直行便ニーズの増加や東南アジア各国の直行網整備に伴い、成田空港の乗り継ぎハブとしての必要性が低下。さらに2020年3月の羽田空港日米路線発着枠の拡大に合わせて、デルタ航空は東京発着の全路線(シアトル、アトランタ、デトロイト、ロサンゼルス、ホノルル等)を羽田へ一斉移管し、成田から定期便を完全に撤退させました。
2027年3月:なぜ今、成田へ戻るのか?
撤退から約7年、再び成田へ戻る背景には「羽田の発着枠飽和」と「旺盛な北米〜アジア・日本需要の急増」があります。都心に近い羽田便は現在満席に近い高稼働が続いており、これ以上の増便が困難な状態です。
一方、シアトルはマイクロソフトやアマゾンなどが本社を置くビジネス都市であり、北米50都市以上へ繋がるデルタ航空の最大級の拠点です。MLBのマリナーズにイチロー選手が長年所属していたことでも知られています。

日米間のインバウンド需要やアジア〜北米間の旺盛な渡航需要を取り込むため、豊富な発着枠と手厚い受け入れ体制を持つ成田空港の価値が再評価され、今回の「成田〜シアトル線復活」が実現しました。
デルタ航空の成田〜シアトル線運航スケジュールと使用機材
デルタ航空が2027年3月28日より運行を開始する、成田⇔シアトル線の直行便には、エアバスA330-900neo型機が使用され、毎日運航を実施します。現在運航中の羽田⇔シアトル線を補完する路線で、シアトルを経由した北米50都市以上への乗り継ぎが可能です。東京発着のアクセス手段が増え、旅行や出張の利便性が高まります。
エアバスA330-900neoで毎日運航!成田⇔シアトル線のダイヤ
成田発着のDL114便およびDL115便は、2027年3月28日より毎日運航を開始します(※シアトル発初便は現地時間3月27日)。
運航時刻は、成田 18:30発⇒シアトル 12:00着(所要時間9時間30分)、シアトル 13:35発⇒成田 16:20着(翌日)(所要時間10時間45分)。成田空港での就航ターミナルは現在調整中となっています。

全281席の快適な客室構造と4つのシートプロダクト
導入されるエアバスA330-900neo型機の定員は全281席。個室タイプのビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」29席、プレミアムエコノミー「デルタ・プレミアムセレクト」28席を配置しています。
足元の広いエコノミークラス「デルタ・コンフォート」56席、標準的な「デルタ・メイン」168席を合わせた4つの座席仕様を用意。目的地やスタイルに合わせて最適なシートを選択できます。

羽田便との補完で北米ネットワークが拡大
東京発着ルートの多様化とシアトル経由の乗り継ぎ利便性
この路線は、既存の羽田⇔シアトル線を補完する形で運航されます。
羽田便(DL166/DL167)とあわせ、東京発着でのシアトルアクセスが一段と柔軟になりました。アメリカ西海岸の拠点であるシアトルタコマ国際空港からは、北米主要50都市以上へのネットワークへスムーズに乗り継ぎ可能です。シアトル空港ではビジネスクラス搭乗客向けの「デルタ・ワンラウンジ」や「デルタスカイクラブ」など、充実した施設を利用できます。

ビジネスと観光の双方を支える北米玄関口のアクセス
シアトルは日本から最も近い米国本土のゲートウェイであり、北米各地への移動拠点として適しています。
マイクロソフトやスターバックスなどの世界的企業が本社を置くビジネス都市である一方、国立公園観光やクルーズ旅行の拠点としても機能しています。日本では、MLBのマリナーズにイチロー選手が長年所属していたことでも知られています。
約7年の時を経て、再び成田空港に帰ってくるデルタ航空の翼。最新鋭A330neoの快適なフライトで、シアトルをはじめ魅力あふれる北米の旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。
(画像:成田国際空港株式会社、写真:デルタ航空、PIXTA)
鉄道チャンネル編集部
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