2017年度の鉄道事業設備投資計画は総額336億円――。小田急電鉄は4月28日、鉄道事業設備投資計画の概要を発表。輸送力の増強・安全対策の強化・サービスの向上をめざし、複々線化工事(東北沢駅付近など)、ホーム整備(登戸駅1番線など) 、ホームの構築(代々木八幡駅など)、ホームドア設置、耐震補強工事(酒匂川橋梁など)、踏切の安全対策、新型特急ロマンスカー 、駅舎の改修(鶴巻温泉駅など)、トイレのリニューアル(新宿駅など)といったプロジェクトをあげました。

同社は2017年度に「輸送力の増強」「安全対策の強化」「サービスの向上」を3本の柱として、総額336億円の設備投資を実施。「輸送力の増強」では、複々線化事業、登戸駅下り1番線の整備・改札口の新設工事、各駅停車の10両化運転に向けたホーム延伸工事などをすすめます。また今年度は、代々木八幡駅の島式ホーム構築や、橋上駅舎ラッチ外コンコースの設置工事などがすすみます。

「安全対策の強化」では、代々木八幡駅から梅ヶ丘駅の6駅で、2020年度までの使用開始をめざしホームドアを設置。また、今年度から玉川学園前~町田間の橋梁における耐震補強工事、伊勢原~鶴巻温泉間や栗平~黒川間の法面改修工事などもすすめます。

「サービスの向上」では、車両の新造やリニューアルも盛り込まれました。今年度は、バリアフリー・ユニバーサルデザインを採り入れた新形特急ロマンスカー70000形を製造。また、3000形通勤車の中間車両を新造し10両編成化を実施します。さらに、昨年1編成をリニューアルしたロマンスカーEXE 30000形を今年度も引き続きリニューアル。また、1000形通勤車両も引き続きリニューアルし、車いすスペース、車内LCD表示器、自動放送装置に加え、制御装置更新や車内照明のLED化、主電動機・コンプレッサーなどの床下機器の低騒音化を図ります。