「オレンジ色の103系電車は、去年12月より新型車両323系との置き換えが進み、残すところあと1編成となりました。その最後の1編成も10月3日、いよいよ営業運転終了のときを迎えます」

JR西日本がアナウンスするとおり、大阪環状線から10月3日、日付と同じ形式番号の103系が引退する。その最後の走りを見せてくれるのは、吹田総合車両所森ノ宮支所の「LA4編成」。

写真は2011年12月、天王寺駅。上からあらためて見つめると、窓枠のHゴムが鉄製にかわっていたり、屋根上の円形ベンチレーターがなかったりする。体質改善工事が施されて、通風器が撤去されたルーフはすっきり。

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さらに、中間付随車サハ103の2両は、40N体質改善工事を受け、鋼鉄製ボディの関西私鉄通勤車を思わせるなめらかなラインを放っている。

前面、シルバーラインの下には「843」という数字。JR西日本の通勤車は、車両番号を表示する習慣があるらしく、このくるまが「クハ103 843」であることを示している。

LA4編成は、クハ、モハ、モハ、サハ、サハ、モハ、モハ、クハと連結し、モーターがつく電動車モハが4両、先頭のクハ(Tc)、中間付随車(T)のサハが2両で、4M4Tという組成。番号はおそらくこんな並び。

クハ103 843_モハ103 773_モハ102 2030_サハ103 400_サハ103 484_モハ103 744_モハ102 2031 _クハ103 802

オレンジのイチマルサン系は消滅するけど、JR西日本大阪圏などで活躍する103系は、全盛期と同じ床下音や揺れを連れてシレシレと走ってる。

しかも、JR東日本エリアから消えた国鉄201系も、まだまだゴリゴリ走ってる。