東武鉄道、ファーウェイ(HUAWEI)、NTTドコモの3社は2017年12月6日、第5世代移動通信方式(5G)の実用化に向け、「有望な周波数帯」のひとつとされる28GHz帯を用いた5G共同実験を実施。

東京スカイツリー展望台から浅草への1kmを超える長距離伝送に成功した。

東京スカイツリー天望デッキ フロア340に設置したファーウェイ製実験用無線基地局と、東武鉄道浅草駅ビル屋上に設置した携帯電話端末に相当するファーウェイ製移動局装置との間で、受信時最大下り4.52Gbps/上り1.55Gbpsの超高速通信を実現。

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今回の実験では、多数のアンテナ素子を用いる「Massive MIMO」技術(5Gのキー技術)で、東京スカイツリーから浅草方向に向けてのビームフォーミングを実行。

この結果は、電波の減衰が大きく、遠くに飛ばすことが困難と考えられてきた高周波数帯の電波を、都市部だけではなく地方、郊外、山間部など、より多様な環境で利用できることを実証したかたち。

同実験は、東京ソラマチ5階スペース634で12月10日まで開催されているイベント「docomo 5G Trial Site」でデモンストレーションを行っている。