世界三大美港のひとつ、ブラジル リオ デ ジャネイロ。

「山と海との間のカリオカの景観群」として2012年に世界遺産に登録されたこの地に、世界中の人たちを惹きつける祭典の日が、ことしもやってくる。

Carnaval、カナバウ、リオのカーニバル。

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このリオのカーニバルに挑む、日本人チームがいる。

東京を拠点に活動する Quer Swingar Vem Pra Cá(ケール スウィンガール ヴェン プラ カ)。

リオのカーニバルというと、サプカイ広場(Sambódromo da Marquês de Sapucaí)を行くパレードと、両脇のスタジアムで狂乱するオーディエンスの姿が思い浮かぶ。

彼らは、ブロッコカルナヴァレスコと呼ばれる団体のストリートパレードへの参加が公式に認められ、現地時間2月11日、11時からリオ市内をパレードする。

「パレードのテーマは、当団体の名付け親であり、リオのサンバシーンを牽引しながら数多くのプロミュージシャンを育てあげた演奏家、Mestre Trambique(メストリ トランビッキ)が2016年2月に亡くなったことへの哀悼の意と、彼の生前の功績への敬意。当日は、彼を慕う多くのプロミュージシャンも現地に駆け付け、日本人メンバー16名と共演する」(同チーム)

作曲家でパーカッショニストのメストリ トランビッキは、リオデジャネイロ ヴィライザベル地区にある丘(Vila Isabel)に住み、後進の育成に長年貢献し多くの演奏家を育てたという。

QuerSwingar Vem Pra Cá は、このメストリ トランビッキに2005年から師事。その代表は、師匠の地で脈々と続くトップリーグサンバチーム「G.R.E.S. Unidos de Vila Isabel」の打楽器隊メンバーの経験を持つ。

南半球はいま、真夏――。

日本で鍛えたバテリア(Bateria)のリズムとチカラで、師匠の故郷 ヴィライザベル地区に華を添える。


***QuerSwingar Vem Pra Cá
***カリオカ水道橋を行く路面電車の写真は 鉄道チャンネルニュース海外取材班で同チームに所属する 田中紀子(noriji)が撮影