踏切音や列車接近音が聞こえず、危険な思いをした―――。

聴覚ハンディキャップをかかえる人たちを、現場で見かけることがある。

聞こえや補聴器などの技術が日々進化をとげいているなか、聴覚をテーマにしたヒューマンドラマが、YouTubeにアップされた。

タイトルは「声の向こうに」

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この短編ドラマは、「同居家族がいる人の3割が家族間コミュニケーションをきちんと取れていないと感じている」というアンケート結果に耳を傾け、「家族間でのコミュニケーションの大切さ」を描いている。

動画ストーリー___3年前に母が亡くなり、父・高校生の娘そして祖父の3人暮らしの家族が舞台。父は日々家事に仕事と忙しく、パティシエになりたいと進路に悩む娘との時間をつくれずにいる。祖父は耳が聞こえにくくなっていることを自覚できず、テレビを大音量で観たり、話しかけられても気付かなかったりと少しずつ家族内のコミュニケーションが希薄に。散歩中に出会った女性(第三者)に補聴器を勧められたことで、難聴を自覚し、自らその改善に向けて行動に出たことが、家族の笑顔を取り戻すことにつながる___

この動画を制作したのは、ヘルシーヒアリング、デッドストックユニオン、浪漫堂の3社でつくる“声の向こうに製作委員会”。この3社に加え、補聴器メーカー オーティコンが協力している。

この作品では、ナレーションが、人間よりも優れた聴覚を持つといわれる犬が担当。「耳は話を聞くためについている」「耳は心につながっている」というセリフなどでコミュニケーションの大切さを伝えている。

また、聞こえに関する情報サイト「ヘルシーヒアリング」では、耳や聞こえの健康に関する話題、あなたのいまの「聞こえ」をかんたんチェック、難聴を知るといったテーマで情報を発信。

国内外の聞こえに関する最新情報や難聴への対処、解決策について配信し、聞こえに悩む人々の生活の質(QOL)を高める取り組みを行っている。