「北海道のために生まれ、みなさんに愛されて長きにわたり北海道を走り続けた特急車両キハ183系の初期型が、ことし引退します」

JR北海道は、引退間近のキハ183系初期型車両を絵柄にした記念入場券「キハ183-0系」を発売した。

価格は1枚170円。北海道内17駅で発売。各駅ごとにデザインが異なる。

発売駅と17種類の絵柄

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北海道新幹線木古内駅(特急「えさし」)
函館本線函館駅(快速「ミッドナイト」)
大沼公園駅(特急「大沼」)
森駅(特急「ヌプリ」)
長万部駅(特急「ワッカ」)
倶知安駅(特急「ニセコ」)
小樽駅(特急「北海」)
岩見沢駅(特急「おおとり」)
旭川駅(特急「旭山動物園号」)
室蘭本線東室蘭駅(特急「北斗」)
根室本線富良野駅(特急「フラノラベンダーエクスプレス」)
帯広駅(特急「とかち」)
釧路駅(特急「おおぞら」)
根室駅(特急「まりも」)
石北本線遠軽駅(特急「大雪」)
網走駅(特急「オホーツク」)
宗谷本線稚内駅(特急「サロベツ」)

券面デザインは、表面が、それぞれの発売駅にゆかりのあるキハ183-0系で運転された列車の勇姿。裏面は、その列車のヘッドマーク(一部は旧意匠のもの)を載せている。

キハ183系とは(JR北海道)

北海道専用として設計された雪と寒さに強い特急車両で、試作車12両が1979年に登場したのを皮切りに、1981年10月の石勝線開業にともなうダイヤ改正時より、特急「おおぞら」や「北海」などで運行を開始。

その後、モデルチェンジを図った後期型(N183系、NN183系など)とともに、特急「北斗」「とかち」「スーパーとかち」「サロベツ」など北海道内各地で活躍。

現在も特急「オホーツク」「大雪」などで使用。1980年代前半に登場した初期型の車両(キハ183-0系)は新型車両の投入などにより順次引退。

キハ183-0系のみの5両で運転している旭山動物園号は3月25日のラストランで、最後まで残る中間車のキロハ182なども6月までに引退する。