JR東海は、スペノ・インターナショナル社製レール削正車を4月11日から稼働させる。

今回、新たに導入するスペノ・インターナショナル社製レール削正車は、制御装置を改良し、砥石のレールへの押しつけ力を強化。レール削正時の走行速度を、現行は時速5kmから、時速8kmに引き上げる。

これにより、削正可能な距離が1時間あたり300mになり、現行の約1.5倍に伸ばす。

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レール削正車は、車体下部に、高速回転する複数の砥石を搭載した大型の保守用車で、走行しながらレールの表面を削る車両。

列車がレール上を繰り返し通過すると、レールの表面にわずかな状態変化が生じ、傷が発生しやすい状態になる。

この変化にあわせ、レール削正車が定期的にレールの表面を削り、状態を整える。レール削正でレールの傷の発生を抑え、より長く、健全な状態を保つ。

JR東海の在来線では、列車本数が多い東海道線・中央線で、列車が走らない夜間の時間帯に、レール削正車でレールを削る。