ホームから留置されている車両を見ます。

最も吉原側にワム80000(軸受がコロ軸受なので380000番台)が2両。かつては製紙工場から新聞雑誌用紙、輪転機用ロール紙を輸送するのに使われてきました。しかし、貨物営業の最後頃はコンテナにとって換わられました。

手前の2両、ED40形はアルピコ交通(松本電鉄)がダム工事の資材運搬用に1965年(昭和40年)に2両新製した電気機関車、ダム完成後に岳南鉄道に2両とも譲渡されました。岳南鉄道では貨物営業が2012年に廃止されるまで主力機として稼働。左がED403、右が402です。

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ED29形電気機関車は、豊川鉄道(現存しません)が1927年(昭和2年)に新製したデキ52形電気機関車。豊川鉄道が戦時買収で国鉄に吸収されED29形となり、1959年(昭和34年)に岳南鉄道に譲渡後もED29 1として貨物輸送や構内入換用に使われてきました。 2015年(平成27年)に廃車されています。

1928年(昭和3年)上田温泉電軌(現・上田電鉄)が新製したデロ300形電気機関車。1940年(昭和15年)廃車。これを名古屋鉄道が購入、貨物列車に使用。1969年(昭和44年)名古屋鉄道から岳南鉄道に貸与、翌1970年(昭和45年)正式に譲渡されました。譲渡後は主に比奈駅での入換作業に使われました。2015年(平成27年)廃車。

構内踏切から電気機関車2両。

構内踏切から岳南江尾方向を見ると検修設備。7000形7002が入っています。

駅を出て研修設備方面の踏切から駅側(吉原側)を見ます。左が研修設備。

道路から研修設備の終端。

中を覗いてみました。

戻って駅舎外観。

別の角度から、側線の電気機関車が見える位置。

改札付近、高校生の通学が多いので平日7:00〜9:20は駅員さんがいます。

では、【私鉄に乗ろう 54】岳南電車岳南線 その9 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)