本当に素晴らしい景色。

第二尻無トンネルの中で分岐して出口では複線になります。トンネルの手前を尻無川が流れているのですね。1972年(昭和47年)の北薩摩豪雨で尻無川一帯が土砂崩れなどで鹿児島本線も一週間不通になりました。その復旧の過程で旧尻無トンネルの地盤が緩んで危険な状態であることが判明。新たに山側の地盤が強固な場所に掘削されたのが現在の第二尻無トンネルです。トンネル内に分岐があるのはそのため。

トンネルを出ると、薩摩大川駅。西方駅から3.9km。貨物列車とすれ違っています。※トップ画像参照

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貨物列車は長い!

駅名標。明治初頭の出水郡阿久根郷大川村に由来。

肥薩おれんじ鉄道は海際を行きます。

3.5kmで牛ノ浜駅。

相対式ホーム2面2線。肥薩おれんじ鉄道が使用するホーム部分が嵩上げされているのが分かります。

駅名標。この牛は動物の牛では無く、この近辺の浜が荒波で、浜を高波から守る為に木組みに石を積み上げて作った人工の岩が牛の背中に似ていることから牛と呼ばれたことに由来します。東シナ海の眺望が開ける絶景ポイントの駅。

肥薩おれんじ鉄道HSOR-100形108A車内を後から。

右手前に阿久根補助キ電区分所があります。

では次回【私鉄に乗ろう 57】肥薩おれんじ鉄道 その5に続きます。

(写真・記事/住田至朗)