【私鉄に乗ろう 59】養老鉄道養老線 その12
2.4kmで播磨駅。単式ホーム。
駅名標。次は終点の桑名。
ホーム上の屋根の下にベンチ。こちらにも駅名標。
0.9kmで東方信号場。元は東方貨物駅でしたが1991年(平成3年)に廃止され信号場になりました。
この信号場が重要なのは、狭軌の養老鉄道車両を標準軌がメインの近鉄の塩浜工場で検査する際に、狭軌の台車を外し、標準軌の仮台車に載せて台車と車両を名古屋線で塩浜工場まで回送する際の台車交換を行う場所だからです。
右の建屋の閉まった扉の下、狭軌の外側に標準軌が敷かれているのが分かります。三線軌条では台車の位置合わせができません。建屋の向こうは、近鉄名古屋線に繋がる引き込み線があります
東方信号場の脇を通って、近鉄名古屋線の下をくぐります。
左はJR関西本線。右から近鉄名古屋線が降りてきます。
1.6km(東方信号場からは0.7km)で桑名駅。島式ホームの片側4番線を使います。同じホームには中間改札があって近鉄名古屋線の6番線があります。下り四日市方面の近鉄列車が発着します。
終端部があります。大垣から70分の鉄道旅でした。
4番ホーム。中間改札は工事中なのか異様に混んでいて撮影しませんでした。乗客があらかた居なくなってから撮った写真。
この後はJR関西本線で四日市、そこから伊勢鉄道に乗って津まで行って、またJR紀勢本線で亀山、関西本線に乗り換えて名古屋。東海道本線と高山本線を乗り継いで美濃太田まで行きます。明日は久しぶりに長良川鉄道に乗る予定。それはまた伊勢鉄道ともども別稿で紹介します。
養老鉄道、大垣〜揖斐間は広々と開けた場所を走りました。大垣〜桑名間は、揖斐川の西側、養老山地の麓、森の横を走るイメージでしょうか。車窓は淡々と住宅街、工場地帯、田園風景が展開します。幸い大垣〜桑名間は養老鉄道以外に鉄道は無く、JRの場合は名古屋経由の関西本線で大回りになります。少し前に元近鉄の四日市あすなろう鉄道にも乗りました。この時も雨!
元親会社の近鉄は複雑な歴史と複雑なネットワークを持つ鉄道会社です。大手私鉄もレポートしたらどうか、というお話しもあるので、いずれは近鉄全線各駅停車の旅にも挑戦したいですね。名鉄と並んでかなりタイヘンそうなので楽しみです。
(写真・記事/住田至朗)