住民と分譲住宅会社がいっしょに減災トレーニング、おいしい炊き出し_湯気の先に見えた備え

2018.09.10

大規模地震、土砂災害、浸水被害……災害に直面したとき、地域ぐるみでどんな減災に取り組めるか―――。

そんな課題に、地域と災害ボランティア、戸建分譲住宅会社の3者がいっしょになって取り組む試みが始まった。
 

千葉県柏市。一般社団法人減災ラボと、戸建分譲住宅の中央グリーン開発(ポラスグループ)、そして同社が手がける「パレットコート柏たなか」の住民たちが集まり、防災街びらきイベントを9月8日に開催した。

今回の防災街びらきイベントのテーマは、近所同士で助け合うという意味の「近助」(きんじょ)。

目玉は「おいしいミニ炊き出し」体験

このイベントでは、非常事態に見舞われた地域がどう動き、食をいかに確保するかに注目が集まった。

そこで、減災ラボの「おいしいミニ炊き出し」。

このおいしいミニ炊き出しは、震災にあった熊本を支援すべく、現地へおもむいた減災ラボのスタッフらの経験から得たレシピがベース。

このレシピの最大の特徴は、発災直後24時間、緊急72時間、応急2週間目まで、復旧3か月までと、段階ごとに、ライフラインの状況、手に入る食材、心身状態を想定してつくられている点。

<おいしいミニ炊き出し 公式>

地元が自発的においしい炊き出しを実践

住民たちは、減災ラボによる発災時の卵スープアレンジ(春雨・雑炊)、緊急72時間のデザートチョコロール、復旧期のハッシュドポークなどを試食。「有事のときにもおいしいをガマンしない」といったスタッフたちの考えに聞き入った。

そして、この減災ラボにならい、地元の地域住民が自発的に動き出したのが、減災ボーイズ&ガールズなる面々。

彼らは、減災ラボの横のブースで、3分でできる水漬けパスタを実践。近所住民にふるまい、「手応えを感じた」と笑う。

防災・減災の意識醸成にむけたコミュニティづくり

非常事態のまっただなかで、こんな笑顔ですごしていられない。

「そりゃそうでしょ。だからこそ、こうしたイベントを通して、事前にイメージして、準備して。地域の人たち全員が、いざというときのために動きを共有する場だと思う」と、住民のひとりは話す。

また、戸建分譲住宅を展開する中央グリーン開発は、「分譲地住民だけでなく、近隣地域へも広く案内し、新しい街の紹介とともに、楽しみながら有事に備えた防災・減災の意識醸成を図るきっかけになれば」と。

<中央グリーン開発>

入居後のコミュニティ活動を、さまざまな角度から推進する同社は、コミュニティと防災、日常からしなやかに備える減災をテーマに、今後もコミュニティ醸成を図っていく構え。

「建てて売るだけではなく、そこから先、末永く安心してハッピーに暮らせる地域をつくっていきたい」

―――最後は、同イベントに参加した人たちの近助スマイルで。

近助スマイル フォト集

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