鉄道物件を斜めから見ていくシリーズ「ここどこ?」―――今回は、新幹線の高架橋から分岐し、在来線の線路へと接する連絡線に注目。

この物件も、前回(シリーズ初回)の「妙にきれいなS字カーブを描く遊歩道」と同じく、きれいなS字カーブを描いている。

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現場は、JR東北線・東武伊勢崎線 久喜駅の北側。画像は特急特急りょうもう から撮影。

東武伊勢崎線の下り電車は、久喜を発つと青毛堀川を越えて築堤をかけあがり、左へとカーブしJR東北線を越えていく。

このとき車窓右手に遠望できるのが、この高架橋。東北新幹線と葛西用水路が交差する付近から高架橋が分岐し、S字カーブを描いてJR東北線の線路に接する。

この連絡線の終端には、JR東日本の鷲宮保守基地がある。

この鷲宮保守基地は、在来線の線路と新幹線の線路が接続する、保守資材や保線用車両たちの拠点。

のどかな踏切に新幹線と同じレール幅の線路

東武伊勢崎線の電車からは、JR東北線の出来野踏切(東北線50K477M)が一瞬、見下ろせる。

この出来野踏切は、道路と4本の線路が平面交差している。その最も東側(新幹線側)の線路は、新幹線と同じレール幅の標準軌。

さらに、この踏切の先、東鷲宮駅の手前には、在来線の線路(狭軌)と新幹線の線路が重なる三線軌条も存在する。

googleマップにも、「線路」として表示されない鷲宮保守基地連絡線。かつては東武と国鉄の連絡線もあったりで、貨物列車が行き来していた時代も妄想できる。

―――きょうも、「ここどこ?」という地をさ迷いながら、答えを探しに歩くシリーズ「ここどこ?」。

次回はどんなスポットに鉄道物件が隠れているか……!?