あたかも秘教駅【私鉄に乗ろう 67】
【私鉄に乗ろう 67】北近畿タンゴ鉄道/京丹後鉄道 宮福線 その2(15)
トンネルが続きます。アルファベットは判別できません。
トンネルを超えると駅です。
6.0kmも離れて辛皮駅。トンネルとトンネルの間にあって、あたかも秘教駅の様です。快速は通過します。2016年度の乗車人員は3人/日と少ないです。航空写真では完全な山の中で少しの耕地と数軒の人家が見えるだけです。
山間部、人口希薄地帯です。
3.7kmで大江山口内宮(おおえやまぐちないく)駅。
信号が赤、列車交換をする様です。
駅名標。駅の西300mほどの所に元伊勢内宮皇大神社があるので付けられた駅名。天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀るのは伊勢神宮ですが、古くは宮中に祀られていて、天皇の命で崇神天皇の時代から天照御大神の鎮座地が求められ各地を転々としたのです。伊勢に落ち着くまでの間の一時遷座地は各地で「元伊勢」と伝承されています。その伝承地の1つ。83もの末社があって天岩戸神社もあります。ちょっと行ってみたいです。雲海の名所大江山が西にあって、その口(玄関口)という意味もある様です。
駅はこの階段の下に出入口があります。しかし駅周辺にほとんど人家はありません。それでも2016年度の乗車人員は9人/日。
これが宮津から福知山に向かう快速列車。北近畿タンゴ鉄道の前身宮福鉄道の開業時1988年(昭和63年)に導入されたMF200形気動車202。大江山の赤鬼をイメージしたボディーカラーなんだそうです。
スイスの山岳鉄道をイメージしてデザインされています。
交換した宮津行はMF100形気動車でした。こちらは緑色。
そうか宮福線は山岳鉄道なんですね。では【私鉄に乗ろう 67】北近畿タンゴ鉄道/京丹後鉄道 宮福線 その3(16) に続きます。
(写真・記事/住田至朗)