【私鉄に乗ろう 67】北近畿タンゴ鉄道/京丹後鉄道 宮福線 その1(14) 宮福線の複雑な歴史

1923年(大正12年)北丹鉄道、福知山〜河守(こうもり)間が開業。太平洋戦争などがあって北丹鉄道は宮津への延伸ができないままでしたが、30年後、1953年(昭和28年)旧国鉄宮津駅から河守駅間が「宮守線」として予定路線、1957年(昭和32年)調査線、1959年(昭和34年)建設線、1966年(昭和41年)にようやく着工されます。

しかし1971年(昭和46年)北丹鉄道福知山〜河守間が営業休止。1974年(昭和49年)には北丹鉄道が廃止されてしまいます。

1975年(昭和50年)鉄道敷設法改正で「宮守線」の計画が「宮福線」に変更されました。しかし1980年(昭和55年)の国鉄再建法で工事が凍結されてしまいます。

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1982年(昭和57年)宮福鉄道(株)が設立され、1983年(昭和58年)に工事が再開されます。
1988年(昭和63年)宮福鉄道宮福線福知山〜宮津間開業。1989年(平成元年)宮福鉄道が北近畿タンゴ鉄道に商号変更。1996年(平成8年)には福知山〜宮津間が電化され大阪・京都からJRの特急電車が天橋立駅まで乗入れを開始。2015年(平成27年)上下分離方式で北近畿タンゴ鉄道は第三種鉄道事業者になり京丹後鉄道が第二種鉄道事業者として鉄道運行を開始。

京丹後鉄道で西舞鶴から豊岡まで120分乗って、80分で宮津まで戻りました。宮津駅には天橋立方面に向かうJR車両がいました。

宮津駅1番ホームから宮福線で福知山に向かいます。快速列車です。各駅停車に乗りたかったのですが13:27発の快速の後、各駅停車は15:29まで無いので夕方になってしまいます。

宮豊線は右側、宮福線は左側を行きます。

500m程で離れてゆきます。

宮福線は、ほぼ南下します。最初の駅の予告。

1.5kmで宮村駅。相対式ホーム2面2線です。右の1番線側が上下本線の1線スルー配線。通過列車は1番線を使い、通過待ちをする列車は上り下りを問わず副本線の2番線に発着します。

駅名標。1988年(昭和63年)宮福鉄道(現・北近畿タンゴ鉄道)宮福線開業時に設置されました。

宮村駅の約500m南を山陰近畿自動車道が通っています。

1.6kmで喜多駅。快速は通過します。

駅名標は通過したため撮影できませんでした。航空写真で見ると駅東側は山、西側は農地で、今福・喜多の集落からは少し離れています。

トンネルにはナンバーは付けられていません。アルファベットのAが付けられている様です。

福知山までは山間部を進みます。次回【私鉄に乗ろう 67】北近畿タンゴ鉄道/京丹後鉄道 宮福線 その2(15) に続きます。

(写真・記事/住田至朗)