本当に関門海峡の海が横にあります。桜の木があるから、お花見観光列車にもなりそうですね。

出光美術館駅から900mでノーフォーク広場駅。

この駅には人は多く待っていません。

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駅名標。乗る人はほとんどいませんでした。むしろ降りる人が多かったかな。ノーフォーク広場はこの駅から北に7〜80m行って西側、岬の柁ヶ鼻(だがはな)突端にある広場です。対岸の壇ノ浦との間は早鞆瀬戸(はやとものせと)があって最大9ノット(時速約17km)の速さで流れる潮流を見ることができます。当然船の航行の難所。また関門海峡と関門橋を眺める絶好のポイントです。

ガラスに車内が写り込んでいますが、駅の看板。

和布刈(めかり)公園ノーフォーク広場は左手200mほどにあります。降りて行ってみればよかったかな。いつも後から思うのですが、鉄道に乗っている間は前面展望や車窓の撮影に夢中なので、下車して名所見物なんて考えもしないのです。

ここで和布刈公園と関門大橋めかりパーキングエリアの下を抜ける和布刈トンネルに入ります。

トンネル内では車両の天井にブラックライトで関門海峡の魚たちが浮かび上がっていました。正直言って少し無気味かもしれません。ビックリした赤ちゃんが泣いていました。(笑)

トンネルをでると左に和布刈塩水プールが見えました。海の水を使った市営プールです。格安な利用料金が魅力。それで思い出したのがJR東海道本線国府津駅の近く、西湘バイパスの下にあった「国府津海水プール」です。バイパスの下にあって太陽が当たらないのでプールの海水が冷たく、人気がなかったのか、無料なのにいつもガラガラでした。学生時代、夏場はバイクで早朝に家を出発して国府津の浜に行って遊泳禁止のビーチでビールを飲んで寝転んで、暑くなったら海水プールに入って、シャワーを浴びて酔いを醒ましてから箱根方面を回って帰っていました。懐かしい海水プールも2011年(平成23年)の台風で設備が壊れて休止となり2013年(平成25年)には廃止されてしまいました。

公衆トイレの向こうにオハフ33が見えます。左に見える海はもちろん関門海峡。

近づくと、世界初の量産交・直流電気機関車のEF30形が関門トンネル内の塩分に対応したステンレスのボディーを鈍く光らせています。

もうすぐ終点の関門海峡めかり駅です。

【私鉄に乗ろう96】門司港観光レトロ線 その4 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)