JRFC49A
※写真はJR貨物ホームページより

政府を筆頭にモーダルシフト(トラック輸送から列車輸送)への転換が推進されている。その背景には深刻なトラックドライバーの不足もあるとのことだ。

今回の31フィートウィングコンテナ増備にあたっては、一般財団法人環境優良車普及機構による「モーダル シフトの促進等による低炭素型物流システム構築事業(31ftコンテナ導入 促進事業)」の交付決定を受けている。

高速貨物列車1編成は巨大な10トントラック65台分もの貨物を一度に輸送できる。ごく大雑把に言って、65人のトラックドライバーに対し数人の鉄道運転士でまかなえることになる。

子供の頃、鉄道模型が好きな友人は様々な種類も貨車をコレクションしていた。しかし、今現在のJR貨物はコンテナ輸送が専門だ。

今回、増備された31フィートコンテナはコンテナの中でも最大のものだ。

ここでザッとJR貨物の使用するコンテナの種類と数を列記してみたい。

一般用コンテナ

・12フィート 両側扉が開 19D    保有 32、456
JR貨物12フィートコンテナ
※写真はJR貨物ホームページより

        片側片妻開 19F/G   保有 17、508
JR貨物12フィートコンテナ
※写真はJR貨物ホームページより

        通風    19/A/B/C 保有 13、627

限定運用コンテナ

・12フィート 背髙     20B/C/D 保有 1、122
JR貨物12フィートコンテナ背高
※写真はJR貨物ホームページより

        荷崩れ防止  19E    保有  351

・20フィート 30A/B/C/D       保有  517
JR貨物20フィートコンテナ
※写真はJR貨物ホームページより

・31フィートウィング    48A    保有   60
JR貨物31フィートコンテナ
※写真はJR貨物ホームページより

そして今回増備されたのが31フィートウィングの形式49Aで数量が40。31フィートウィングは合計100となったが12フィート(一般用)の63、591が圧倒的に多い。

最後にJR貨物が発表した「長さ別コンテナ発送個数の推移」を参照しておこう。
JRFC推移
※写真はJR貨物ホームページより

単純に31フィートウィングが増えていることが分かる。毎月JR貨物は扱い量を発表しているが8月は台風や大雨などの自然災害の影響による農作物減や線路不通などの影響で微減だった。

最近でも、モーダルシフト推進に都市部で地下鉄や私鉄などを使った実験が行われるなど様々な取り組みがされている。JR貨物の活躍にも期待がかかる。