トップ画像は、列車交換する鹿島臨海鉄道8000形気動車。2016年(平成28年)から新潟トランシスで製造されています。顔付きは三陸鉄道にサウジアラビアの支援で導入された36-700形気動車とよく似ています。

基本的に線路の両側は森っぽいというか、木が植えられていますが、所々でこの様に道や住宅が現れます。

信号機、駅予告票もあります。

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長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅から2.3kmで鹿島大野駅。列車交換します。トップ画像もこの時の写真です。

島式ホーム1面2線に側線。左(西)側に三角屋根の大きな駅舎があります。1999年(平成11年)「関東の駅百選」に選定されました。

すれ違うのは、2016年(平成28年)に導入された鹿島臨海鉄道8000形気動車。最高速度は95km/h。

跨線橋で、駅舎を通らず直接ホームに出入りできます。無人駅ですし、あの大きな駅舎は必要なのかな、と思わないでもないです。列車の運行が1時間に1本程度なので待合室とトイレは有った方がいいのですが。

駅名標。2010年(平成22年)1月の写真です。雨降りでした。ホーム上に待合室がありました。

※2010年1月撮影

信号が青に変わって進行。しかし踏切が全く無いというのは凄いです。その代わりに跨線橋だらけ。(笑)

ホントに同じ様な前面展望が延々と続きます。線路はカーブが少なくて快適だし、前面展望撮っていても眠くなってきそう・・・。

「アタシはここでいったい何をやっておるのだ?」とふと我にかえってしまうコトがあって、これって鉄道旅で前面展望を撮っている時にごく稀に襲われるアパシーの瞬間なのです。次に撮りたい対象に気付いてシャッターを切る瞬間には消え失せるのですが、やっているコトのアホらしさを考えれば、これは精神が健康を維持しようとしてるのだ、と納得することにしてます。鹿島臨海鉄道の前面展望撮影にはこの瞬間がありましたねぇ。

視界が開けると、空が広くなって、呼吸が楽になる気分。ちょっとホッとします。跨線橋で空が孤を描いて広がるのも面白い。

ローカル線に乗って前面展望を撮っていると、時折、風景の変化が乏しいコトがあります。でも、ここまで完璧に「金太郎飴を切った様な状態」は流石に珍しいです。

撮ってる方がそう感じるのですから、ご覧いただくのは心苦しい様にも思いますが、鉄道旅は考え様によっては「我慢大会」みたいな要素もありますから「アホだなぁ」と笑いながらお付き合いください。

【私鉄に乗ろう97】鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 その5 に続きます。

あ、クリスマスだ。メリークリスマス!

(写真・記事/住田至朗)