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全国の鉄道フェスタなどで忘れ物の傘を即売するイベントがある。つまり傘の忘れ物はそれ程引き取る人が少ないということなのだ。

平成27年度、JR西日本が預かった忘れ物は114万件。就中、傘は返却率が低く保管にスペースが必要だという。

遺失物法という法律があって、忘れ物は警察に提出後3ヶ月保管される。JR西日本の様な「特例施設占有者」という立場の場合、遺失物を警察に提出せず自社で保管できる。

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また一定条件のもと「傘」などの物品は警察に保管の届け出をした翌日から2週間以内に落とし主が見つからない場合は、売却、廃棄などの処分ができると規定されている。(遺失物法 第20条2項 第21条)

平成28年4月には警察庁からも「特例施設占有者はこの規定を積極的に活用するよう」要請を受けている。

JR西日本は、警視庁、大阪府警、福岡県警の指導下で「天王寺忘れ物センター」「博多駅忘れ物承り所」の持ち主が特定できない「傘」について警察への保管の届け出翌日から2週間経過後に処分することを発表した。

■実施時期 平成28年12月1日(木)の遺失物から

■実施箇所 「天王寺忘れ物センター」「博多駅忘れ物承り所」

確かに傘は何度も列車に忘れてきたことがある。不思議なことに他の忘れ物の様に探した記憶もない。

鉄道会社は分からないが一時期駅に自由に使える傘が設置されていたことを記憶している。JR西日本も急な雨で駅から離れられずに困っている乗客のために処分する傘を駅に置いてもらえるとみんなとても助かると思う。