建設現場を見学する柏原

UR都市機構と東京メトロはまちづくりと一体となった新駅の整備「地下鉄日比谷線新駅整備事業」を行っており、現在「虎ノ門ヒルズ駅」を建設中。東京2020大会前の供用開始を目指し進められている虎ノ門ヒルズ駅建設工事の現場の様子が公開されました。

「虎ノ門ヒルズ駅」は2016年2月より建設工事が開始され、来年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催前に開業予定。日比谷線としては約56年ぶりの新駅誕生となります。

現在の建設状況は、土留壁設置、路面覆工、掘削、建造物新設が終了後のホーム設置の段階。既設側壁を撤去し、照明や空調をはじめとする駅施設を設置していきます。

北千住駅方面ホーム

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最初に向かった場所は、地下1階の北千住駅方面ホーム。おおよそのホームの形が分かり、駅らしい造りになっていました。

並べられた鋼材

現場にはホーム建設において使用される鋼材も並んでいます。

北千住駅方面ホームの天井

天井を見上げると、日比谷線に残っている古い壁と新たに設置された壁の違いが質感によってよく分かります。赤枠で囲っている部分が元から設置されていた壁です。

昔の日比谷線の側壁

穴の空いている石材はまだ取り外されていない、日比谷線の古い側壁です。この側壁を撤去しながらホームを設置していきます。

取り外し中の側壁

ホーム奥には2段目の側壁(赤枠)が残っています。こちらも全て撤去されていきます。ブロックを動かしたり、鉄板を貼る作業は深夜1時〜4時頃の間のみ可能なので、どうしても施工の進みが遅くなってしまうそうです。

積み上がったブロック

こちらには動かされたブロックが積まれています。

電車走行中の貼り紙

真横の現日比谷線では、工事中の今も電車が運行しています。

地下2階ホーム

地下2階の既存トンネルの下部はまだ土が見え、鉄筋が露呈している状態。地下1階部分と比べても分かるように、まだ掘削・補強工事の段階で、これから建設が進められていきます。

杭打ち機で穴あけ中
杭打ち機を引っ張る作業員

日比谷線を支える杭を打つ瞬間を見ることができました。重い杭打ち機を力強く引っ張る姿が。作業員さんのおかげで駅やホームの安全が守られているのですね。

換気ダクトを通す空間

天井には既に換気ダクトを設置する為の空間が造られていました。事前に分かっている部分は先にあけておくそうです。

神谷町駅方面ホーム

最後に地下1階の神谷町駅方面ホームへ。先程の地下2階部分と比べ、既に綺麗に整備されています。

駅の完成を楽しみに笑顔になる柏原

2020年の東京オリンピックに向けて、虎ノ門ヒルズ駅が建設され、虎ノ門地区周辺がどう変わっていくのか、今後も見逃せないですね。

(記事、写真:柏原美紀)