※2016年11月撮影

トップ画像は、鰺ヶ沢駅に停車中の川根方面行。先頭車両はキハ48 1509です。

しかし、何と言っても五能線でもっとも美しい海岸線が千畳敷駅から深浦駅に向かって続きます。残念ながらその辺りが、ず~っと雨なのです。意気消沈しています。

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写真は風合瀬駅に向かう車窓。弁天島の鳥居崎灯台。手前の風合瀬漁港から海上を渡る板の通路が設置されています。ここも実際に行ってみたい場所の一つです。

車内は「短時間の五能線乗車ツアー」で混雑しています。混雑は五能線の収益にプラスになるので良いことですが、その観光客のほとんどが海側の席を占有しながらロクに車窓を眺めることもなく、延々とテレビのワイドショー的な話を大声でしているのです。まぁ、どの様に旅をエンジョイするかは他人様の自由です。

やれやれ。

もうすぐ風合瀬駅です。太陽が顔を出すとこんな感じ。

※2014年7月撮影

この写真は偶然、後方展望を撮っていたものです。大戸瀬駅から4.9kmで風合瀬駅。単式ホームに待合室のシンプルな駅。

※2014年7月撮影

駅名標。開業は1954年(昭和29年)。この駅も周辺の人口は多くありません。駅を中心にした半径500mの円内、と言ってもやはり半分は海になってしまいますが、6世帯20人が生活しています。風合瀬の集落は駅の東側1kmほどの所にあります。しかし半径を1kmに広げても30世帯94人と三桁に届きません。たぶんこれがほぼ風合瀬の住民総数なのでしょう。(人口数値は2010年国勢調査)

風合瀬という美しい駅名は駅所在地です。難読駅名かもしれませんね。

実は風合瀬出身の友人がいて、その風物の素晴らしさを散々聞かされたので、一度ゆっくりと周辺を散歩してみたいのですが、まだ果たせていません。何しろ駅から1km以上歩いて風合瀬の集落に行っても、宿泊施設どころか飲食店もないのです。やはりレンタカーで訪問するしかないかな。

ホームには待合室があります。いつも室内には灯りがついていません。

ホーム、後方は鰺ヶ沢駅方面になります。

この辺りの車窓。海際です。何時間でも乗っていたくなります。

※2014年7月撮影

カメラを海に向けます。荒れた日本海。悪くないでしょ?

※2014年7月撮影

海岸線を3.0km走って驫木駅。この駅名も難読です。1934年(昭和9年)開業。2008年(平成20年)駅舎改修工事。

※2014年7月撮影

ホーム。小さな木造駅舎が見えます。この駅舎も良いです。この駅も人口希薄地帯。駅を中心にした半径500mの円内に3世帯12人です。1kmに半径を広げると54世帯204人に増えます。(2010年国勢調査)驫木の集落が駅の南500m以上離れているのです。

この先も深浦駅までは人の少ないエリアが続きます。

(写真・記事/住田至朗)