トップ画像は下小川駅。確かに鉄道建築協会賞のシンプルでモダン、清潔なデザインの駅舎です。個人的には好きなデザインですが「温もり」とか「円(まろ)やかさ」があまり感じられない様にも思いました。

レンタカーで下小川駅から西金駅に向かう途中、県道320号線の下小川橋を渡りました。レンタカー全駅訪問は水戸駅から安積永盛駅に向かっています。前面展望とは逆進行なのです。左上には国道118号線の赤い橋が目立ちます。

橋の下はもちろん久慈川です。上流側を覗き込むと鮎釣りの人がいます。奥には水郡線の第一久慈川橋梁。

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前面展望。西金駅から3.4kmで下小川駅です。交換設備があります。

左側の上りホームに入ります。

ホームには誰もいません。

レンタカー全駅訪問のカットは県道320号線から下小川駅を見下ろしています。

ホームに出て、安積永盛駅方面を見ています。駅舎は不思議なツートンカラーです。手前はトイレです。

水戸側にある構内踏切から安積永盛駅方面を写しています。右の上りホームまでちょっと距離がありますね。

上と同じカメラ位置から望遠レンズで安積永盛駅方面です。上りホームがこんなに短く見えます。

上りホームの駅名標。陽光が眩しいです。下小川駅は、1925年(大正14年)山方宿駅から上小川駅まで延伸開業した際に国有鉄道によって新設されました。1962年(昭和37年)までは貨物の取扱がありました。1983年(昭和58年)水郡線CTC化で交換設備は温存されたまま無人駅化されます。2004年(平成16年)新しい駅舎が鉄道建築協会賞を受賞しました。

上小川駅の時に書いた様に、1889年(明治22年)の町村制施行で、西金村・盛金村・久隆村・家和楽村がまとまって下小川村になりました。これらの村名は大字として残っています。1955年(昭和30年)大子町・依上村・袋田村・宮川村・佐原村・黒沢村・生瀬村・上小川村と下小川村の一部(西金・盛金の一部)が合併して大子町が発足して下小川村は消滅しました。久隆・家和楽・北富田・盛金の一部は山方町に編入されました。山方町も2004年(平成16年)には常陸大宮市に合併されて廃止されています。

こちらはこれから向かう水戸方面。先に構内踏切が見えます。

下りホームの端から久慈川に架かる平山橋が見えました。沈下橋として有名な橋です。この地方では「地獄橋」と表現されるそうです。流石「奥久慈清流ライン」を名乗っているダケのことはありますね。

では 水郡線全駅28【50代から始めた鉄道趣味】217 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)