駅建設騒動は遠く遙かな昔 水郡線全駅26【50代から始めた鉄道趣味】215

2020.01.21

トップ画像は西金駅。ここも駅舎は公民館と併設されています。駅出入口の左には「下小川集会所」が剥がされた跡が残っていました。現在は「下小川コミュニティセンター」がのぼり旗の陰にあります。実質的に何に使用されているのかパッと見ただけでは分からないです。

水郡線には久慈川橋梁が11ありますが、上小川駅から西金駅間にはそのうち第二久慈川橋梁と第三久慈川橋梁があります。写真は上小川駅側の第三ですね。

またまた陽光がまだらに降り注いでいます。手前は雲の下、奥には陽射し。

この西金駅を通る度に国鉄ホキ800形貨車、バラスト(砕石)散布用のいわゆるホッパ車が駐められているのを興味深く見てきました。1両に30トンの砂利を積んで10両編成の工事用臨時列車(工臨)が水戸駅と西金駅間を往復しています。一度見て見たいのですが果たせていません。側線の右奥で砂利の積み込みをする様です。

上小川駅から3.2kmで西金駅。ホキ800形が並ぶ前に単式ホームがあります。

レンタカーでの訪問撮影です。駅舎は大子町の施設と併設されています。トップ画像のところに書きましたが「下小川集会所」の表示が消されていました。「下小川コミュニティセンター」と何が違うのかよく分かりません。いずれにしても列車で駅を通った印象と異なって駅前には少なからぬ商店などが並んでいます。

駅出入口。1983年(昭和58年)の水郡線CTC化で主要駅以外は無人化・簡易委託化されました。西金駅は旅客は少ないのですが、砂利積み出し駅として駅員が配置されていました。しかし、2007年(平成19年)以降は砂利積み出し作業時のみ信号操作の係員が出向いてくる様になりました。

乗車駅証明書発行機が設置されています。この様な置き方は珍しい様な気がします。

ホームには階段を降ります。バリアフリー化はされていません。

ホームに降りると眼の前にホキ800形ホッパ車。五能線の川部駅にも駐められていましたね。

駅名標入れ込みで安積永盛駅方面を見ていますが・・・。

安積永盛駅側にも駅名標がありました。前面展望で右手前に見えたホッパ車が見えます。

こちらは水戸方面。西金駅は、水郡線の中でも最も山と山の間の狭い谷に駅があります。

こちらは安積永盛駅側の駅名標を入れ込んでます。

ホームの待合室が木造で古くて風情があります。

待合室の中の古い駅名標。この西金駅の建設を巡っては政治家を捲き込んだすったもんだがあった様です。1921年(大正10年)に水郡線建設の測量作業が始まった頃のお話し。当初から西金駅が予定されていたことが地域に洩れて上小川と下小川の住民が騒ぎ西金駅は設置予定から外されたのです。今度は西金の住民が大騒ぎ。ウンザリした鉄道省は「鉄道は通さない」と測量を止めてしまいます。今度は常陸大子駅周辺住民が政治家を使って運動します。結果的に地元西金から住民が労役奉仕のべ3000人、寄付金3448円で1926年(昭和元年)に西金駅は開業に至ったのでした。

その政治家を捲き込んだ騒動の結果、駅前には内容の異なる建設記念の石碑が2つあることに現れているそうですが、バカバカしいので写真は撮っていません。(笑)

森閑としたホームに立っていると、鳥の声以外ほとんど何も聞こえません。約100年前の駅建設騒動は遠く遙かな昔です。

水郡線全駅27【50代から始めた鉄道趣味】216 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)


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