筑豊本線若松駅リニューアル
※写真はJR九州ホームページより

平成28年10月19日から運行を開始した架線式蓄電池電車「DENCHA」(JR九州BCE819系)の起点駅若松のリニューアルが発表された。

■筑豊本線(若松線) 若松駅 福岡県北九州市若松区白山1丁目

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■リニューアルオープン時期 平成29年3月(予定)

■デザインコンセプト

若松駅はかつて日本有数の石炭の積出し駅として栄え、現在はエコでスマートな次世代型車両「DENCHA」の起点駅としての役割を担っており、『過去から現在、未来へとつながる駅』 をコンセプトに、外装は石炭をモチーフにした黒を基調とし、駅舎内は近未来の駅を思わせる、白を 基調としたシンプルなデザインとする。

■リニューアル内容

駅舎の外装

既存駅舎の象徴的であったタイルを一部残し、既存のクリーム色外壁の上から、石炭をイメージした黒系の吹付塗装を行う。

駅舎の内装

壁面及び天井を白系の内装に仕上げる。

若松は戦前戦後にかけて常時日本で一番貨物取扱量の多い駅だった。石炭を若松港に積み出していた。最盛期の1940年(昭和15年)には年間830万トンというから10トン積トラック83万台分を扱っていたことになる。気の遠くなる様な数字だ。

しかし石炭産業の終焉とともに1982年には貨物扱い廃止。広大な貨物ヤードは撤去された。今でも長大なホームにその痕跡がうかがえる。膨大な輸送量の痕跡は、折尾〜若松間の筑豊本線(若松線)にも残されている。非電化でありながら複線という全国的にも珍しい線区なのだ。

1984年(昭和59年)に構内の整理が行われ旧駅舎が壊されて新しい駅舎(現行)となった。この時に膨大な側線が撤去されて駅全体が現在の形になった。

現行駅舎。2016年8月2日撮影。

若松駅2016/08/02

願わくば、駅舎内の駅そば・弁当の東筑軒がそのまま残されることを祈りたい。かしわうどんが美味しい!

若松駅東筑軒