地上に降りて柵の閉じられている駅正面に立ってみました。旧駅名バージョン。

改称後は新しい駅名になっています。

現役の改札口は横にあります。

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地上の改札口横に「京急電鉄 駅歴史 京急東神奈川駅(旧仲木戸駅)」があります。旧仲木戸駅が京急電鉄最初の高架駅であることなどが書かれていました。この案内は新しく作られたものです。この様な歴史のメモが置かれているのは良いですね。

京急線の海側、第一京浜の通っている南東側に出入口はありません。

京急駅の南西にある昔の神奈川宿高札場を見に行きました。京急東神奈川駅(旧・仲木戸駅)からは歩いて5分ほどです。

宿場の中心にあって幕府や領主からの基本的な法令(命令)が書かれた高札(木の札)が掲示された場所です。通常は人の往来の多い場所に、人目に立つ様に一段高くして掲示されました。神奈川県では旧東海道に置かれた9つの宿場に設置されました。

脇に「神奈川宿歴史の道」の札があります。それによれば高札場は間口5m、高さ3.5mで、ここにはそのスケールで復元されたレプリカが置かれています。

駅に戻る帰路で熊野神社に寄ります。鳥居の手前に嘉永六年(1853年)正にペリーの黒船が来航した年に奉納された狛犬が並んでいます。

熊野神社は、寛治元年(1087年)紀伊国牟婁郡熊野坐大神(くまのにいますおおかみ)を分祀、神奈川郷の鎮守として権現山(幸ヶ谷山上)に勧請し熊野山社大権現として創建されました。 歴史のある神社です。

正徳2年(1712)現在の場所に遷座。第2次世界大戦で焼失しましたが再建されました。

社殿の右奥、敷地の北東端にイチョウの古木(御神木)がありました。社殿が焼けた慶應4年(1868年)の神奈川宿大火、昭和20年(1945年)の横浜大空襲でも丸焼けになりましたが、驚異的な生命力で生き返り「火伏せの公孫樹(イチョウ)」として氏子から大切にされています。

御神木イチョウの足下にお狐様(神様の御眷属=お使い)がたくさん並ぶ稲荷神社があります。近隣の稲荷神社がまとめて遷座されたのでしょうか。なかなか神威を感じる空気でした。

駅に戻る道でぶっ飛びました。滅多に眼にしないアストン・マーチンです。

イタリア製のエキゾチックなスポーツカーは鋭利で官能的ですが、英国式の「上品な獰猛さ」はやはりアストン・マーチンの独壇場です。

詳しく分かりませんがヴァンキッシュという車種ですね。メルセデス傘下になる前のアストン・マーチンでしょう。エンジンはフォードがベースかな。

しかし本当に上品なのに獰猛な迫力があります。日本の路上を多くは走っていません。

いやぁ、【駅ぶら】も何となく廻り道してみるもんです。こんな眼福に出会えました。

鉄道から離れちゃいけませんね。正常進行に戻します。

【駅ぶら03】京浜急行43 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

※2020年5月6日 記事内容を一部修正いたしました。(鉄道チャンネル編集部)