【札幌市電 古今東西車両紹介(4)】冬を賑やかに彩る「雪ミク電車」
札幌市電は毎年12月から3月まで、初音ミクをラッピングした電車を運行しています。通称「雪ミク電車」と呼ばれ、シーズンによって変わるデザインが毎年注目されています。車内のディスプレイやアナウンスも特別仕様になるため、雪まつりシーズンには全国からたくさんのファンが押し寄せています。
2011年から雪ミク電車が運行を開始
初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社から発売されている音声合成・デスクトップミュージックソフトウェアの製品名、およびキャラクターとしての名称です。クリプトン本社が北海道にある事が縁で2010年に開催された「さっぽろ雪まつり」で雪像化され、雪まつりにちなんで「雪ミク」と名付けられました。雪ミク電車は2011年から運行しています。
2011年度は簡易的なラッピングでしたが、翌年からフルラッピングにバージョンアップされました。デザインはテーマによって毎年変わり、運行前には内覧会が開催されています。これまでのテーマは次の通りです。
2011年:テーマ不明。車体に雪ミクと札幌市時計台が描かれていました。
2012年:雪や氷を彷彿とさせる宝石をあしらった雪ミク
2013年:雪や氷をイメージさせる、北海道にぴったりのお菓子をモチーフとした雪ミク
2014年:北海道の冬をイメージさせる魔法少女 & 魔法のステッキ
2015年:北海道の冬をイメージした植物
2016年:北海道の冬を楽しむウインタースポーツ
2017年:北海道の冬をイメージした星空 / 星座
2018年:北海道の冬をイメージした『どうぶつ』
2019年:北海道の冬をイメージした『プリンセス』
2020年:北海道の雪をイメージした『楽器』
雪ミク電車の車内放送はミクの声を担当した声優の藤田咲さんがアナウンスするほか、これまでの雪ミクバージョンの写真やキャラクターのサインが飾られており、初音ミクファンならずともワクワクする電車です。誰もが乗れる定期運行車両ですので、是非乗車してみてください。
自宅で雪ミクの世界を再現
「雪ミク電車」のプラモデルが、フジミ模型から販売されています。これまで運行した全バージョンを発売する充実ぶり。サイズはNゲージ鉄道模型と同じなので、あまり場所を取りません。ご自宅に雪ミクの世界を再現してはいかがでしょうか。
文/写真:吉田匡和