鉄道旅の携帯品で、筆者の場合最も重要なのがコンデジ(コンパクト・デジタルカメラ)です。

コンデジは、2013年夏からSONYサイバーショットDSC-WX350をいつもポケットにいれていました。

実は、SONYのコンデジ、夜景がイマイチ。でもバッテリーの持ちがとにかく強力!それに昼間の写真は筆者のレベルなら全く十分な画質です。

ADVERTISEMENT

鉄道旅で前面展望など撮っていると、すぐに500枚くらいになっちゃいます。でも予備バッテリーを2つ持っていれば1500枚くらいは大丈夫なので撮りまくります。下手な鉄砲なので、数を打ちます。ズーム20倍で鉄道車両の撮影は楽勝。

2016年からは同じSONYのDSC-WX500を使っています。こっちはズーム30倍。とにかく小さくてポケットに入るコトが最重要です。当分はこれを持って鉄道旅をします。

もちろん画質も重要ですが、B全のポスターを印刷するワケではありません。普段は解像度350ピクセル/インチでサイズは4896 x 2752で撮影して加工しています(1枚6〜8MBくらい)。カメラにはSDメモリの64GBを入れているのでこれで単純に10000枚程度は収録できます。10日くらいの鉄道旅には十分以上です。

前面展望を撮っていて最も困るのが天気。雨の日はほぼNGです。親切な運転士さんが前面展望を撮っている前窓にワイパーがあった場合に動かしてくれると撮れることもあります。が、これは運転士さんの本来業務とは無関係な純粋な好意なので感謝して写真を撮らせていただきます。

最近は鉄道チャンネルの知名度も上がってきたのか「業務ではない個人的な旅ですが、撮った写真を鉄道チャンネルのコラムに使います。」と言うと「鉄道チャンネル知ってるよ」と好意的な運転士さんも増えていて、とても嬉しいですね。

ワイパーが無いと

ワイパーで雨滴が拭われると、全く違います。

もう一つ、どうにもならないのが陽の光です。乗る前に地図で大まかな線路を確認して可能な場合は時間帯を選びます。盲腸線で終点から、また戻って来る場合は往路か復路のどちらかで撮れることが多いのですが、片道で、日程などの関係で「その時間帯しか乗れない」ということもままあります。そーいう場合は諦めて他日を期します。

もう一つ、これはSONYのコンデジ、高倍率ズームレンズ(DSC-WX500の場合10群11枚非球面レンズ5枚)の癖かもしれません。斜めから陽光が射すとレンズ内でハレーションを起こしてノイズが写ってしまうのです。

これも珍しいノイズが出ています。

本当に微妙な陽光との角度が問題なので、現場ではチェックしきれず帰宅してMacのアプリ「写真(元iPhoto)」で大きく映して気付くことが多いので、こちらも如何ともし難い現象です。

さらに、時々発生する現象があります。筆者は光の反射を嫌ってレンズを前面ガラスに密着させて前面展望などを撮りますが、この前面ガラスと陽光の干渉でやはりノイズが写ります。手前下部の白い帯です。

これが発生していると気付いた時はガラスと離して角度を付けて撮ると防げることが分かっています。しかし前面ガラスに内側の反射が映り込むこともあって、微妙です。

こんなに暗い場所でも同じ現象が発生しています。

これらの現象、カメラ(レンズ)の素人である筆者には分からないのです。おそらく前面ガラスと多層レンズとの間に何らかの干渉が起きるのだと思います。これはSONYの技術者の方にぜひ訊いてみたいことの一つです。もしカメラ(レンズ)の専門でこれをご覧になっている専門家にご教示いただければ幸甚です。

【50代から始めた鉄道趣味】その16 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)