JR北海道 鉄道ファン待望「北海道&東日本パス」今年も発売!
「青春18きっぷ」と並んで、JR各駅停車でノンビリと鉄道旅をしたい鉄道ファン待望の「北海道&東日本パス」が今年も発売される。
※画像はJR北海道リリースより
使えるエリアがJR北海道・JR東日本に限定されるという以外は、ほぼ「青春18きっぷ」と同じ内容だが、いくつか異なるポイントもある。
1 北陸新幹線で新函館北斗〜新青森間内の相互発着の場合に限り、別途特定特急券を買えば立ち席(空いている席)が利用できる
さて、問題は新函館北斗〜新青森間の「特定特急券」は3、930円、青春18きっぷの「北海道新幹線オプション券」2、300円よりもかなり割高になってしまうことだ。
但し、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の場合は木古内〜奥津軽今別間の新幹線利用に限られるから、新函館北斗〜新青森間の特定特急券での移動時間66分に対して、同じ新函館北斗〜新青森間を移動した場合、奥津軽今別〜木古内間は新幹線で同じ36分だが、新青森から津軽二股まで各駅停車で67分、木古内から新函館北斗までが72分(乗継待ち時間を含まず)とトータルで175分と2時間近く余計にかかる。
実際には青森から津軽二股に行くには、1日に9本しか運転されない蟹田行(1本だけ三厩行があるので直接行けるが71分かかる)で39分かけて蟹田まで行き、7:07、11:44、13:53、16:42、19:09と1日に5本しかない三厩行きに乗り換えなければならない。蟹田〜津軽二股間は24分だ。ローカル線を旅していれば頻繁に遭遇する状況だが、新幹線でしか北海道に渡れないという理由も含めて、どこか釈然としない。
これらを勘案すると「北海道&東日本パス」で新函館北斗〜新青森間に3、930円を払って66分で移動できる方が遙かに合理的である。
もちろん青春18きっぷの場合は新幹線ではなく、潔くフェリーで渡るという方法もある。コストは安いが時間はさらにかかる。個人的にはこの方法がノンビリしていて好きなのだが。
いずれにしても、各駅停車での鉄道旅の場合、接続は概ねよくないので時間がかかることは予め折り込み済みだ。というか急いでいる人には無用の格安きっぷなのだ。
2 青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行線の普通・快速の普通車自由席が乗り放題。
青春18きっぷの場合は青い森鉄道は乗車区間に限定があるし、IGRいわて銀河鉄道と北越急行線には乗車できない。
3 「連続する7日間」乗り放題
つまり一週間以上の連続する休日が無いと使えない。
青春18きっぷは、5日分、バラバラに使うことが出来るし、5人で1日だけ使うことも可能だ。
※但し青春18きっぷは1枚券なので、5人は同じ経路で乗り降りするしかない
「北海道&東日本パス」は7日間で10、850円、1日当たり1、550円。それに対し青春18きっぷは1日当たり2、370円なので「北海道&東日本パス」の方が断然安い。
東京駅を4:45の始発で出れば、青森まで1、550円で行けてしまうのだ。(普通に乗車券を買えば10、800円かかる)
さらに「北海道&東日本パス」は利用期間が「青春18きっぷ」に比べて長い。
○北海道&東日本パス 商品概要
■名称 北海道&東日本パス
■発売期間と利用期間
春期 発売期間 平成29年2月20日〜平成29年4月16日
利用期間 平成29年3月1日〜平成29年4月22日
夏期 発売期間 平成29年6月20日〜平成29年9月24日
利用期間 平成29年7月1日〜平成29年9月30日
冬期 発売期間 平成29年12月1日〜平成30年1月4日
利用期間 平成29年12月10日〜平成30年1月10日
■発売価格 おとな 10、850円 小児 5、420円
■発売箇所 JR北海道・JR東日本の主要駅 旅行センター 主要旅行会社
■きっぷの内容
①利用可能な路線
JR北海道線・JR東日本線・青い森鉄道線・IGRいわて銀河鉄道線・北越急行線の普 通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)が乗り降り自由
◆特例
※画像はJR北海道リリースより
②特急(新幹線を含む)列車の利用
「北海道&東日本パス」とは別に普通乗車券、特急券、グリーン券等が必要。
ただし、北海道新幹線「新函館北斗~新青森」間内の相互発着の場合に限り、別途特定特急券で立席(空いている席)が利用可能。
③乗車日が翌日にまたがる利用
乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効。ただし、東京近郊の電車特定区間内については、終電車まで利用可能。
※電車特定区間の詳細については、「JR時刻表」で確認してください
④各種割引の併用は不可
⑤払戻し
列車の運休や遅れによる払戻しはしません。また、払戻しは未使用で有効期間内に限り可能。(手数料が必要)
⑥きっぷの紛失
あらためてきっぷを購入ください。なお、紛失したきっぷが発見された場合でも、きっぷの払戻しはしません。
■「北海道&東日本パス」に関する詳細は、今後「JR時刻表」及びJR北海道またはJR東日本のホームページにて案内します。