名残惜しい木造駅舎【木造駅舎巡礼07】日田彦山線07
※2015年8月撮影
トップ画像は、JR九州日田彦山線彦山駅。2015年(平成27年)下り列車車窓から撮ったものです。既出写真ですが、現状で、このカットは撮影できません。下りホームにフェンスがあってこの場所まで入れないのです。列車の運行がないので車窓からも撮れません。
2020年8月にレンタカーで鉄道運行が休止中の彦山駅に戻ります。上りホームから下りホームを見ています。記憶は曖昧ですが、下りホーム右手前のフェンスは、2015年(平成27年)にも既に存在していた様な気がします。
※2020年8月撮影
構内踏切を渡って下りホームに行きます。
※2020年8月撮影
構内踏切から夜明駅方面。
※2020年8月撮影
戦後の1945年(昭和20年)この先約500m、釈迦岳の丸山にあった二又トンネルに旧日本陸軍が隠していた火薬532トンをアメリカ軍が焼却処理しました。この時に予想していなかった大爆発が発生。山は完全に吹き飛び、死者147人という大惨事になりました。犠牲者には近隣の山でドングリを採集していた落合小学校の児童29人も含まれています。トンネル跡は強大な爆発で切り通しになってしまったのです。500m離れた彦山駅の駅前広場で列車を待っていた人々十数人も爆風と飛来物で死亡。レールが曲がるなど駅舎にも被害がありました。
こちらは小倉駅方面。
※2020年8月撮影
下りホームから駅舎。
※2020年8月撮影
こちらも既出ですが、2015年(平成27年)列車交換の際に撮った駅舎。
※2015年8月撮影
駅舎側ホームにもフェンスがあります。2015年の写真にも写っています。でも駅舎の外からアクセスできるので意味が無いような気もします。
※2020年8月撮影
下りホーム3番線の軌道は土砂に埋まっています。
※2020年8月撮影
いつまでも眺めていたいのですが、そうもいかないので次の駅に移動します。
※2020年8月撮影
改札口前の駅名標。
※2020年8月撮影
彦山駅は、1942年(昭和17年)鉄道省田川線の駅として開業。1960年(昭和35年)日田彦山線所属になります。1980年(昭和55年)駅は無人化。個人的に不思議なのは、英彦山神宮(ひこさんじんぐう)、英彦山(ひこさん)なのに駅名が彦山駅であることです。駅所在地は、福岡県田川郡添田町大字落合。駅の周囲に彦山という土地はありません。
彦山駅駅前にはお土産店や食堂が並んでいます。
※2020年8月撮影
ウィークデイだったためか開いているお店はありませんでした。
※2020年8月撮影
水槽でヤマメが泳いでいました。
※2020年8月撮影
懐かしい消火栓、1985年(昭和60年)の年号が入っています。
※2020年8月撮影
では次の駅に向かいます。
(写真・文章/住田至朗)