久大本線全線運転再開 令和2年7月豪雨から復旧までの軌跡

2021.03.03

由布院駅 テープカットの様子

「令和2年7月豪雨」により被災したJR九州の久大本線は、2021年3月1日、全線で運転を再開した。

JR九州は博多駅と由布院駅で出発式を開催。沿線各駅では「おもてなし」も行われ、「ゆふいんの森1号」ではJR九州としては初となるオンラインツアーも実施された。

博多駅 出発合図
由布院駅 出発式の様子

令和2年7月豪雨から復活

「令和2年7月豪雨」により、7月3日~10日の8日間にわたり、JR九州の計20路線で4,550本の運休が生じ、約19万人の利用者が影響を受けた。

同社の発表によれば、7月12日時点で確認された被害件数は九州全体で合計345件にのぼる。久大本線では豊後中村~野矢間の「第二野上川橋りょう」流失、橋脚の傾斜、トンネルや線路への土砂流入、盛土流出など、計145件の被害が確認されていた。不通区間が生じ、特急「ゆふいんの森」も令和2年7月豪雨からしばし運休することになる(のちに博多~豊後森間で運行を再開する)。

豊後中村・野矢間 第二野上川橋りょうの被災直後の様子

JR九州は自治体や国と復旧に関する協議を進めながら工事を行い、不通区間は徐々に解消されていく。8月8日に日田~豊後森間で運転再開、8月29日には庄内~向之原間も再開した。

10月28日、JR九州は久大本線の2020年度内全線運転再開を目指し復旧工事を進めると発表。言葉通りになった。2021年1月15日には全線運転再開予定日を告知。由布院~庄内は2月13日、豊後森~由布院間は3月1日にそれぞれ運転再開を果たした。

キャンペーンも展開

約8か月ぶりとなる久大本線の復旧により、利便性の向上や観光客の増加などが期待されている。新型コロナウイルスの影響により大分駅前広場での全線開通記念イベントなどは中止になってしまったが、JR九州は全線再開を祝う各種キャンペーンを展開している。

たとえば由布院駅では2021年6月30日まで、今回の全線開通に合わせて応募されたオリジナル手旗のデザイン20点を展示する。

また3月1日~6月30日にかけて、JR九州アプリを使用した「久大本線全線開通記念デジタルスタンプラリー」を実施。

期間中に久大本線の沿線エリア(日田市・玖珠町・九重町・由布市)の観光施設へ出かけ、対象施設にてGPSチェックインをしてスタンプを集め、ビンゴを達成するとプレゼントが贈呈される。対象施設は駅で配布するパンフレットに記載される。

この他にも、駅でのポスター掲出やパンフレットの設置、JR九州と地域の方で「久大本線全線開通」を盛り上げるための企画等を検討しているという。

鉄道チャンネル編集部
(画像提供:JR九州)


LINEで送る

オススメ記事

こちらの記事もオススメです