ブルーの103系が朝と夕方だけ2往復する、兵庫~和田岬2.7kmの山陽線支線、和田岬線。

この2.7kmの途中には、兵庫運河を渡る鉄橋がある。

橋の名前は、「和田旋回橋」。その名のとおり、この橋は水平面上でぐるっと回転する構造を持っていた。

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兵庫運河両岸のレンガ橋台の間に、円柱状のレンガ脚がある。この脚のうえに回転構造が入り、その上に鉄橋が載っている。

回転機構を含む回転桁は、イギリスから輸入。この和田旋回橋がぐるっとまわると、兵庫運河を船が行き来できた。

1900(明治33)年ごろに出現した、鉄道旋回橋「和田旋回橋」。日本国内の鉄道用としてはめずらしい旋回橋で、国内最古の鉄道可動橋としていまも残る。

のちに船舶は大型化し、兵庫運河を行く船もなくなったことから、昭和初期に回転機構を取り外して固定した。

いまは回らなくなったけど、いまも現役当時の面影を残している。

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