栃木県茂木町。真岡鐵道の終着駅、茂木駅から歩いて10分。道の駅もてぎ付近にある笠間街道踏切のわきに、ヨーロッパの山小屋を想わせる緑色の三角屋根。

ここは珈琲人という自家焙煎コーヒーを出すカフェ。この珈琲人というカフェ、なんと三角屋根の両脇に、2台のワフ(有蓋緩急車)を置いている。

ワフとよばれる有蓋緩急車は、貨車と車掌車をあわせたようなつくりで、貨物を積載し、車掌が乗務できるくるま。

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珈琲人のワフは、建物と同じ緑色に塗られている。店主に聞けば、「北海道で活躍していたくるま。ダルマストーブもそのまま残している。電気配線などはそのまま流用し、家庭用電源でランプもつくようにした」という。

しかも、お店の自家焙煎コーヒーを、このワフのなかで味わうこともできる。

緩急車で? 2階席で列車をみながら?

また、お店の2階へと上がると、茂木駅を出発した下館方面の列車が、急勾配を走っていく姿もみえる。

真岡鐵道の蒸気機関車C12形66号機も、この真岡鐵道最大の勾配を、煙をもくもく吐き出しながら全力で駆け上がっていく。

―――C12のホイッスルを聴きながら、自家焙煎コーヒーを。五感フルで楽しめる珈琲人の時間……。ちなみに、C11形66は長い検査に入って、8月初旬まで『SLもおか』は少しお休み。

6月20日にはSLキューロク館内スハフ44形客車付近で18時過ぎから、『機関車はこう動かす』運転台添乗動画トークショーを開催するというから、気になる人は公式ホームページをチェックしてみて。

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