岐阜貨物ターミナル駅と新南陽駅、リードタイム短縮の先駆け

2021.06.07

東海道線 西岐阜~穂積の間にある岐阜貨物ターミナル駅と、山陽線 新南陽駅には、貨物駅史上で共通する設備がある。

岐阜貨物ターミナル駅は、貨物列車の着発線1番と2番の線路が、積卸場や行き止まり線をはさむ格好のユニークな構造。

新南陽駅は、岐阜貨物ターミナル駅よりも大きい土地に、山陽線本線の上下線につながるライナー1~3番の一部がコンテナホームと同一平面にある。本線のむこう側に(海側)は、貨車の仕訳線などが束になっている。

このタイプが異なる2つの貨物駅に共通するのは、着発線荷役方式(E&S方式:Effective & Speedy Container Handling System)を採用している点。

しかも、両駅とも1980年代から着発線荷役方式をいち早く採用し、岐阜貨物ターミナル駅には「着発線荷役方式 発祥の地」なる石碑もたっている。

この着発線荷役方式は、列車の着発線上に荷役ホームを設置し、列車が駅に到着してすぐにコンテナの積み卸し作業ができるというメリットをもつ。

従来は貨物列車到着後、機関車で架線のない荷役線までけん引するなどの入れ換え作業で、時間がかかっていた。

そこを、列車の着発線上に荷役ホームで直接、荷役するように構造を変え、リードタイムの大幅短縮とコスト削減を図ったのがこの方式。

着発線荷役方式では、コンテナ荷役作業などのさい、架線との接触事故などを防ぐべく架線の送電を止めて行うことから、架線下荷役とも呼ばれている。

JR貨物などは、この方式を採用する駅を順次拡大させる構え。たとえば高架化工事がすすむ沼津駅では、新貨物ターミナルを整備するのにあわせ、この着発線荷役方式に対応した設備もセットする計画。

画像は、岐阜貨物ターミナル駅や新南陽駅と同様、着発線荷役方式を採用する横浜羽沢駅。


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