JR西日本 大阪環状線・JRゆめ咲線を走行する323系で、6月17日からリアルタイム混雑状況の情報提供サービスがはじまる。

JR西日本 移動生活ナビアプリ WESTER 内に「環状ライブ」というコンテンツを新設置し、列車ごと・号車ごとに混雑状況がチェックでき、さらに空いている列車・車両を選べるようになる。

「環状ライブ」の仕組みはこう。323系に搭載されているモニタ状態監視装置という車上装置から、列車の走行位置や、号車ごとの乗車率、号車ごとの車内温度などのもととなるデータを地上にある処理装置に伝送。このデータをユーザむけ情報に加工し、アプリに反映させるという仕組み。

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また、弱冷車や女性専用車、車いす・ベビーカースペースの位置といった車両設備情報も確認できる。

こうしたコンテンツの普及で、たとえばでかける前に時間帯別の混雑状況の傾向を確認できる。また、まもなく乗車するという場面ではリアルタイムな混雑状況も活用できるようになり、号車ごとに乗車率が平準化され、混雑状況が緩和されると期待されている。

JR西日本は今回、この「環状ライブ」で確認できる列車は、大阪環状線とJRゆめ咲線を走行する323系普通電車のみに限定。大阪環状線を行く関空・紀州路快速や大和路快速などの列車は対象外としている。

同社は今後、ユーザの利用状況やシステムの整備状況を踏まえて、来年春ごろを目安に、JR京都・神戸線など、他線区への展開も計画していくという。